「ある程度まとまった長さの」文章を書くことの重要性

脳というのは、基本的に省エネ志向であり、頭を使わなくてすむならば、なるべく使わない方に流れます。それはある意味で本能的なものであり、簡単にあがなえるものではありません。
結果的に、新しいテクノロジーに何も考えずに身を浸していると、どんどん頭を働かせなくなってきます。

このことは、私が最近使っているFacebookで痛感しました。
Facebookで何かを書き込むと、他の人からコメントをもらえる場合があります。そのコメントに対して、私もコメントを返すことが出来るのですが、どうにもうまく言葉にまとまらないとき、つい「いいね!」ボタンをクリックして済ませてしまいます。それだけで、自分はそのコメントを読みました、そして好感を持ちましたということを伝えられるので非常に便利です。しかし、私の頭に浮かんだ「もやもや」は言葉にされることなく、消え去ってしまいます。苦労させずに済んだ代わりに、何か微妙なものが全て失われてしまったわけです。
便利さの対価として私たちが支払っているものには、充分に注意する必要があるでしょう。

(倉下忠憲『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』より)

皆様おはようございます。ピースです。
東京も昨日は蒸し暑さを感じる中の本降りという天候で、本格的に梅雨の訪れを感じますね。
くれぐれも、体調に気を付けていきましょう!

さて、今日は久々に、政治色も専門色も薄めな話題です。

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度重なる痴漢冤罪事件、そして山手線防犯カメラ導入の発表に思うこと(2)

皆様こんにちは。ピースです。
今日は少し重めの前置きから入らせていただきます。

テロ等準備罪(いわゆる「共謀罪」)を含む改正組織犯罪処罰法が成立しましたね。
確かに、私自身もこの法案については、「間違った運用がなされれば」治安維持法もビックリの悪法になる可能性は、無きにしも非ずとは思います。
これは以前も申し上げているかと思いますが、どんな政策・法案であれ、「成立した後の動向のチェック」こそが、欠かせないことです。

しかし、一方でですねえ…
これまで私は、この法案については「監視社会の誕生だ!!」とか煽っておきながら、自分や味方側の人間が気に入らない人間の言動を監視し、そして何かあれば徹底的に叩くということをさんざんやってきた、そんな連中を、きつい言葉も申し上げて批判してきました。
そして、そんな大マスコミやら、「反レイシズム系」の組織やらを味方につけている野党の今回起こした行動には、本気で腹立たしく思いますね。
「牛歩戦術」については、ルール無視で票をねじ込んだ議員もいるとかいう話で、「この方々は一体全体、議会制民主主義を何と思っているのか!?」という気持ちにさせられました。
そして、今回の話に思いっきり関連したところですが「女性議員たちで壁を作って、体に触れたらセクハラだとか騒ぎ立てる」ことを考えていたとか、いかにも都合のいいときだけ女を利用しようとする偏向フェミニストの連中がやりそうなことだなあと思うんですよ。
はっきり申し上げまして、私は「テロ等準備罪」などよりも、そんな連中が成立させようと画策していた「人権侵害救済法案」なる法案の方が、何十倍、いや何百倍も監視社会につながる危険性は高いと考えます。

…という話をしたところで、本題に行きましょう。

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度重なる痴漢冤罪事件、そして山手線防犯カメラ導入の発表に思うこと(1)

皆様おはようございます。ピースです。
前回に引き続き、朝の更新です。
夏至も近づいてきましたし、この時期はこの習慣をつけるのがいい気がしますね。
冬場は、あちこち転載(あるいは自動連携機能の確認)する作業のために早起きするのはちょっと辛いですが。

さて、本題。
Twitterやはてブはともかくとして、FB、ブロサー他あまり政治・社会色のない所からいらっしゃった方は、タイトルだけで
「えっ!このブログでこの話題取り上げるのか!?しかも分割・複数記事で!?」
と思われた方も、きっと多数いらっしゃったことでしょう。
(と言っても、FBは個人アカウントでも、軽く予告していたのですが…)

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百田尚樹氏講演会中止の一件について

皆様おはようございます。ピースです。
今日はまた珍しく、朝の更新。

まずは、日頃ブログサークルからいらっしゃっている皆様にお礼。
私の主催する、「理系ブロガー」サークルの参加者が、50名を越えました!
まあ、私も思いっきり理系脳な人間で、文章を書くことには学生の頃から苦手意識を持っていました(というか、正直なところ、今でも持っています)が、そんな私がこんなブログをやっているのですから、人間どう変わるかは分からないものですねw

で、前回までの技術者らしさ全開なシリーズを締めたというところで、今回は思いっきり文系な話題です。

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土木学会誌5月号より、IoTの話題(4)-事例研究その2:地震情報の収集について

皆様こんにちは。ピースです。
6月に入りました。
これから本格的に暑くなり、また梅雨にも入りますね。
私の勤務先もまた、体調を崩して休んだ部の先輩社員などいますので、体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

さて、土木学会誌5月号からのIoTの話題は、今回までで一区切りとします。
今回の引用は、戸田建設株式会社 価値創造推進室技術開発センター主管の保井美敏氏による、「ユレかんち」による地震情報のリアルタイム収集・共有 より。

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土木学会誌5月号より、IoTの話題(3)-事例研究:エネルギーマネジメントの取組みについて

皆様こんにちは。ピースです。
今日は、いつもと一味違う前置きでいってみます。

実は、前回の記事を書いたのと同じ日、読書ログに、将棋棋士で現在防衛をかけて名人戦を指していらっしゃる、佐藤天彦さんの本のレビューを書きました。
人工知能と言いますと、このブログでは以前羽生さんの本のレビューちらっと取り上げましたが、佐藤さんもこの名人戦の直前に、(もちろん「名人」という肩書で)コンピューターソフトとの対戦に挑んでいらっしゃいました。
私はレビューには書きませんでしたが、この『理想を現実にする力』という本にも、最後の方にまさにコンピューターソフトの話題があります。

結果は佐藤名人の2戦2敗だったのですが、羽生三冠の著書も含めて、(前回話題に上がっていた囲碁もなのですが)「単純に強さだけではコンピューターに勝てない」という状況に入ってきた中で、人間同士の勝負からどうやって付加価値を生み出すか、ということが注目されそうですね。

…と、申し上げたところでなのですが、念のため。

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土木学会誌5月号より、IoTの話題(2)-「対象や技術のマッチング」を、より掘り下げて

皆様こんにちは。ピースです。
5月も下旬になり、本格的に夏を感じるようになってきましたね。
私も、年度後半に仕事を集中させないように、これから頑張りどころです。
ただ、しっかりと自己管理をして、梅雨の時期に備えるようにしたいと思います。

間に時事的な話題を挟みましたが、本題は、2つ前の記事の続きです。

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「朝日新聞は言論テロ」に対する「いいね!」の一件について

皆様こんにちは。ピースです。
IoTのことも、まだまだ取り上げたい土木学会誌の記事はたくさんあるのですが、そちらはちょっと一旦置いておきます。
というのも、これは正直、「えぇ…」と思ってしまいましたので。
本ブログでこれだけ鮮度の高い話題を取り上げるのは、結構珍しいと思います。

まあ、タイトル通りですが、5/22産経ニュースから、こちらのお話です。

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土木学会誌5月号より、IoTの話題(1)-概要

皆様こんにちは。ピースです。
大分暑く感じるようになってきましたね。
気候の急変する時期、体調にはくれぐれも気を付けていきましょう!

さて、今日の本題は、前回に引き続いて、情報技術に関連する話題です。
題材として引用するのは、タイトルに書いている通り『土木学会誌5月号(第102巻第5号)』です。
(実は、専門の話題で本格的に複数のエントリにわたって文章を書くのも、今年に入ってからは初めてなんですよね…w)

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