度重なる痴漢冤罪事件、そして山手線防犯カメラ導入の発表に思うこと(2)

皆様こんにちは。ピースです。
今日は少し重めの前置きから入らせていただきます。

テロ等準備罪(いわゆる「共謀罪」)を含む改正組織犯罪処罰法が成立しましたね。
確かに、私自身もこの法案については、「間違った運用がなされれば」治安維持法もビックリの悪法になる可能性は、無きにしも非ずとは思います。
これは以前も申し上げているかと思いますが、どんな政策・法案であれ、「成立した後の動向のチェック」こそが、欠かせないことです。

しかし、一方でですねえ…
これまで私は、この法案については「監視社会の誕生だ!!」とか煽っておきながら、自分や味方側の人間が気に入らない人間の言動を監視し、そして何かあれば徹底的に叩くということをさんざんやってきた、そんな連中を、きつい言葉も申し上げて批判してきました。
そして、そんな大マスコミやら、「反レイシズム系」の組織やらを味方につけている野党の今回起こした行動には、本気で腹立たしく思いますね。
「牛歩戦術」については、ルール無視で票をねじ込んだ議員もいるとかいう話で、「この方々は一体全体、議会制民主主義を何と思っているのか!?」という気持ちにさせられました。
そして、今回の話に思いっきり関連したところですが「女性議員たちで壁を作って、体に触れたらセクハラだとか騒ぎ立てる」ことを考えていたとか、いかにも都合のいいときだけ女を利用しようとする偏向フェミニストの連中がやりそうなことだなあと思うんですよ。
はっきり申し上げまして、私は「テロ等準備罪」などよりも、そんな連中が成立させようと画策していた「人権侵害救済法案」なる法案の方が、何十倍、いや何百倍も監視社会につながる危険性は高いと考えます。

…という話をしたところで、本題に行きましょう。


今回は、前回書いた質問の2番目、
今実際に導入されています埼京線に続いて、山手線に防犯カメラ導入という発表がされましたが、これをどう考えますでしょうか?
への私の回答を主に取り上げます。

まあ、察しの良い皆様方は、
「冒頭でこんな話もしたことだし、『公共の場である以上は、犯罪抑止のためにそういう方法を採るのはありだと思う。監視社会ガーとかやかましく言われる方々も現れるだろうけど、華麗にスルーでいいんじゃないの?』というのが回答なんだろうな」
と思われたかもしれませんね。
そして、結論から言ってしまいますと、この回答の予想、大筋では合っています。

ですが、前回残していた伏線回収の方向から、もう少し掘り下げて考えますね。
私は前回のエントリでは、「公共交通機関である以上は、少なくとも同じ料金を払えばだれでも利用できるのが当然であり、またそうである以上は『○○専用車』というものはやるべきではない」というのが話の主旨でしたね。

(ついでにというか、前回言い忘れたことなのですが、
「その論理でいうと、あの日本第一党も、女性専用車の代わりに『母子専用車』にしろとか言っているけど、彼らに対してだって『それじゃあ本質的に何も変わってない』と主張すべきだろ!」という意見もあると思います。
そして、これはもちろん、その通りです。
私のスタンスは、前回の都知事選の時から、日本第一党、そしてそこから立候補していた櫻井誠氏について、「彼(ら)がやっていることはヘイトスピーチなのか」ということに関しては、本ブログでは特に言及せず、皆様の判断にお任せするという立場をとってきています。
ですが、それとは別に、この記述に関しては、私もきちんと苦言を呈させていただきます。)

でも一方で、「少なくとも同じ料金を払えばだれでも利用できる」と言っても、私はそんなに四角四面に考える必要はないとも考えているんです。
より具体的に申し上げてみますと、

「弱者優先車」とかだったら、印象がかなり違いませんか?

「優先席」は今でもありますけど、特に混雑時の対応は、それだけでは不十分かもしれないし、なら1両丸々そうするくらい…という考えに至るのは、ごく自然ですよね。
そして、今の「女性専用車」も、障がい者の方は乗れることになっていますが、一方で例えば、エスカレーター/エレベーターの近くが専用車だったりすると、足腰の弱い男性客が乗ったときに強制排除されたりするから余計印象が悪くなるわけですが、そういう問題もなくなりますし。

でももちろん、前回、「見方を変えると、『女性っていうのはそういう風にしないと守れない』という認識を植え付けるようなことをするのは女性差別じゃないの?」ということを書いたのとほぼ同じ理屈で、
「『弱者優先車両』とか名付けたら、そこに乗るのは、自分が弱者と認めさせるような心理的問題がないか?」
という質問も、上がるのが当然でしょう。
それなら、実質は今申し上げたようなこととして、名前は「思いやり車両」とかでもいいじゃないですか。
私はそれだったら、諸手を挙げて歓迎すると思います。

それともう一つ、ここでようやく最初の質問に対する回答の話につながるのですが、
「防犯カメラ設置」という解決策自体は、そこそこ理想に近いものではあるかもしれませんが、一番大きな問題は、「コストが大きい」ということに尽きますね。
そういう時にこそ、その1両だけに設置するということも考えられるわけです。
(ただ、これこそまた「思いやり車両」とかいう名前にしていて防犯カメラを付けるというのは…という心象の問題はあって当然だと思いますので、ここはまだまだ、色々な意見が出るのを期待したいところです。)

さて、ここまで多数の切り口から書いてきましたが、
前回の終わりに、「究極のところは『混雑緩和』しかない」ということを書きました。
もちろん今回、ここまで色々書いても、それが決め手になるわけでは決してないんですよ。

そして、この「混雑緩和」一つとってみても、「交通計画を専門になさっている方にお願いしたい」という話だけで済むことでもありません。
例えば、空間的に対象を広げて考えれば、人口の都市部への集中をどう緩和するかという、国土の在り方全体の問題も含まれますし、
時間的に考えれば、今言われている「働き方改革」のような考え方を通して、ラッシュアワーの混雑改善を図れる可能性もありますよね。

こんな風に、それだけ分野の異なる多種多様な要素が絡む問題だということを認識し、(前回の内容がまさにそうなのですが)安直な回答・方法に走るのではなくて、初めのうちは不完全でも、社会全体を確実にいい方向に持って行けるように考える材料になればと思います。

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