土木学会誌5月号より、IoTの話題(1)-概要

皆様こんにちは。ピースです。
大分暑く感じるようになってきましたね。
気候の急変する時期、体調にはくれぐれも気を付けていきましょう!

さて、今日の本題は、前回に引き続いて、情報技術に関連する話題です。
題材として引用するのは、タイトルに書いている通り『土木学会誌5月号(第102巻第5号)』です。
(実は、専門の話題で本格的に複数のエントリにわたって文章を書くのも、今年に入ってからは初めてなんですよね…w)

特集 土木のデジタライゼーション
-ヒト・モノのデータ活用とIoTの可能性-
特集担当主査:浅田拓海
特集企画担当:井上亮、中村晋一郎、松本茂、森野敬充

 2017年は、わが国多くの業界にとって「IoT元年」と呼べる年となろう。IoT(Internet of Things)とは、「モノのインターネット」とも言われ、センサー類が内蔵されたモノ同士が連携し、リアルタイムに収集されたそれらのデータをAIなどで処理して、新たなサービスや情報を生み出す、というコンセプトである。最近では、ヒトを含んだすべてのものを対象とするIoE(Internet of Everything)とも呼ばれ、これらがインターネットのように「オープン」につながる仕組みが展開されつつあり、多くの業界・分野で注目を集めている。

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 土木分野においては、以前から、構造物のモニタリングや交通プローブ調査など、IoTのコンセプトに近い研究や技術導入が行われてきた。しかし、それらを総括し、来たるIoT社会への対応などについて議論した機会は少ない。そこで、本特集では、「土木のデジタライゼーション」をテーマとして、「モノ(施設、構造物等)」やヒト(インフラ利用者や現場従事者等)を多様なデバイスで計測し、そのデータをリアルタイムに収集、処理して、フィードバックする」というIoTの実装事例や展開可能性のある研究を取り上げ、その導入背景や実績、そして将来展望について話題を提供する。

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 イノベーションは「新結合」とも呼ばれ、対象や技術のマッチングから生まれるものである。これをモットーに、本特集では、分野の垣根を超えた様々な観点から事例を取り揃えた。そこには、土木全体の未来に向けたヒントが少なからずある。

昨年の秋、私がITパスポートの受験報告をこのブログに書いたとき、その受験動機について、

単に自分の専門にとらわれずに知識の幅を広げる材料にしたいというのと、CPDの単位稼ぎという、ものすごく単純な受験動機ですw

という書き方をしていましたが、実際のところはリンク先のエントリ内のその後の文章に書いたとおり、そこで勉強した内容に面白さを感じ、そして前回書いた通り、iパスからのステップアップに加えて、アルゴリズムとプログラミングに関しては数値解析で慣れていたことを活かして、基本情報技術者試験に受験・合格しました。

で、今回は大分専門的な技術分野を取り上げている感じです(まだ同誌の個々の記事はしっかりとは読んでいないので、「感じ」というだけにとどめておきます)が、情報系と土木系って、色々と共通するところが多いんですよね。

前回のエントリで

まあ、私にとってはマネジメント・ストラテジの両分野は、土木計画で学んだ知識との被りも多少ありましたが

という括弧書きの一言もありましたが、例えば”PMBOK”(これはiパスレベルでも出る知識でしょう)はまさに建設業、あるいは建設コンサルタント業界でも応用されています(実際にググってみたら、日本工営の公開版社内論文にもありました)。

他にも、どちらも「工学部」で扱われることが多い分野でも、情報系はメディア(私は旧態依然としたやり方を繰り返す大マスコミにはだいぶ批判的なことを色々書いていますが)との絡みがあり、土木系はもちろん「国土交通省」というその技術的・政策的、両面からの課題を一手に引き受ける省庁があるということで、いずれも「文理融合」という色は基本的に強いと思います。

ただ一方で、それだけ幅広さを感じても、実際のところは「その業界(IT/建設)で技術系の専門職になると、途端に他分野との絡みが少なくなる」というのも、私がこれまで体験・見聞してきた中での感覚としてはあります。
なので、今後個々の記事を取り上げるにあたって、「個々の研究対象や先端技術」と「それらの対象や技術のマッチング」という両面に着目して、色々学ぶ材料ができればいいかなあと思います。

というわけで、次回以降、個々の話題に触れていく予定です。

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