今年は本格的に、「他の誰でもない私だからこそ」書けることをたくさん書いた一年;振り返ってみて、その原動力は何だったか?(2)-対内的要因

アイデアや発想法について書かれた本を開いていけば、様々な定義を見つけることができます。その中でも一番シンプルで、分かりやすいものが『アイデアのつくり方』を書いたジェームス・W・ヤングの定義でしょう。彼はその著書の中で、次のように書いています。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

皆様こんにちは。ピースです。
帰省先からの更新です。
いよいよ、平成28(2016)年も残すところ9時間を切りました。
このブログをお読みの皆様方にとっては、どんな1年だったでしょうか?

出だしでこの問いを投げかけたところで、今回の本題です。
実は、この話題については、2週間前に前半部分を書いていたのですが、そちらでは「対外的要因」、つまり私が本ブログを通して外への働きかけを行った要素として、黒田裕樹先生の歴史講座への参加と、ブログランキング及びブログサークルへの参加をあげました。
というわけで、今回は「対内的要因」、つまり本ブログを書くにあたって私が自発的に「こういうことを考えた」という要素、あるいは外から影響を受けて「こういうことをやってみたいと思った」という要素について、お話してみたいと思います。

最初に冒頭の引用についてなのですが、私はブログの更新の際の文章起こしにEvernoteを利用していますし、ブログサークルでも「ノートアプリ利活用術」なるサークルを開設しています(毎回記事の最後に挙げている3つの主催サークルの中では、一番放置状態になっているのですが…)。
で、ブログのネタ出しのために「発想術」という言葉に興味が湧いて、この本に手を付けたわけです。

私はこの記事のタイトルにおいて「他の誰でもない自分だからこそ」という言葉に鍵括弧を付けました。
これは言い換えると、これまでいくつかのエントリで述べている「自分の言葉で」ということになります。
ただ、このブログで書いていることに関しても「アイデアの段階から完全にオリジナル」というのはほとんどなく、大抵は既存のものの組み合わせなんですよ。
ここではその「既存の要素の新しい組み合わせ」ということに関して、ブログ全体を見返しての視点から少し述べた後に、「土木系技術者」としての部分に特化した話につなげてみますね。

今年は熊本地震をはじめとして、「日本の社会資本整備と自然災害」を考えさせられる一年でしたね。

今考えてみると、それまでは一般的な政治系の話を色々書いてきたけど、自分の専門だっただけに逆にどうしても踏み込めなかった国土計画とか社会資本の話を結び付けてみようというアイデアはずっと前からあったわけです。
そして、その熊本地震の記事を4分割のシリーズで書いて以来、それを実践に移してきました。

さらに、本格的に更新頻度が上がると、どちらかというとそちらがメインに移ってきた感じだったので、実は一時期、これまでのメインだった政治とか歴史とかネット言論に関する本音な話題は、ブログを新しく開設してそちらでやろうかということも考えていたんですよ。
ですが、昨年の8月に書いたメインエントリが、どうしても本ブログ全体の方向性をしっかり決定づけた感じでしたので、もう切り離そうにも切り離せなくなったんですね。

ただ、これはこれで、続けてみると新しい発見もありました。

以前の更新でも、ブログサークルをはじめとする、ブログ記事の更新を同期している各SNSにおいて、「いいね」を数多くいただいていることについては申し上げました。
ですが、ここまでで述べた通り今年に入って本格的に更新を始めた私の専門に関する話題では、それにとどまらず、このブログ内、あるいはSNS上でもコメントをいただいたことも結構多かったように思います
あの東日本大震災以降、それだけこの問題の重要性に対する認識が一気に広まったということは間違いないでしょう。

私の個人的印象として、その中で特に多かったのは、「技術者として、カネ・ヒト・モノの制約の中で出来ることの『限界』を示す事も大事であり、それをもって行政への訴えかけをしていくことが必要なのではないか」という感じのコメントでしたね。

もちろん、私もそれはとても重要なことだと考えています。
実際、本ブログでも複数の記事で取り上げました、おなじみ京大教授・内閣官房参与の藤井聡先生、あるいはcoffeeさんのブログ記事でもお話が引用され、そして雨量レーダシンポジウムのパネルディスカッションでもコーディネータを務められました山田正先生などなど、「技術者」という立場でそれをされている方も数多くいらっしゃるわけです。

ですが一方で、「専門技術者としての本分」は何か?といいますと、それはあくまでも、
「その『限界』を、少しずつでもいいから引き上げていく」、
言い換えれば「同じ制約に対してできることを増やす」
ということになるわけです。

そして、「せっかく私が学生だった頃から、細々とではありながらも普通ではちょっと話しにくい政治・言論に対する自分の本音を書くブログを立ち上げているんだから」ということで、その「両方の視点を結びつけることができないか」ということを考え、前回までの「水防災意識社会再構築ビジョン」に関する個人的解釈をはじめとして、それを形にした記事を数々書いてきました。

私自身にとっても、そういった「既存の要素を組み合わせる」ことを考えることで得られた知識、そしてその実践で得たアイデアもたくさんありました。
が、まだまだ物事の本質に斬り込めるだけの力量に結びついたわけではないと考えていますので、来年以降もまだまだ精進していきますね。

それでは、こんな感じでブログ的には本年の締めとさせていただきましたが、皆様も良いお年をお迎えください!

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