皆様こんにちは。今年もノーベル賞の受賞者が出ました。
大隅良典栄誉教授、これまでの受賞者に負けず劣らず素晴らしい方ですね。
このブログで理系脳とか思いっきりアピールしている人間としても、早くこの話題は記事起こしをしたいのですが、これは次のエントリに回します。
本題は久しぶりに、そこそこ本気度高めな言論系の話題。
まずは、こちらの記事をお読みください。
今日はタイトルの通り、このリンク先の記事を逆からとらえた話です。
島根県に斐伊川という川があります。この川は謎の6で取り上げた天井川としても知られていますが、実は日本という国のなりたちにも深い関わりがあるのです。『古事記』や『日本書紀』などを見ると、日本の神々の歴史は出雲(島根県)から始まったとされています。これは国造りの神とされているオオクニノヌシノカミの祖先の神々が、定住の地を求めて日本各地を渡り歩き、出雲を選んだからです。しかし、日本にはもっと温暖なところはあったはずなのに、なぜ寒くて雪深い出雲だったのでしょうか。この問いに対して神話は、それは「出雲には黒い川があるからだ」という答えを与えています。そしてこの「黒い川」こそが、かつて「肥の川」と呼ばれていた、現在の斐伊川であると考えられています。つまり斐伊川が、出雲を「日本発祥」の地にしたともいえるのです。斐伊川は船通山を源流として宍道湖にそそぐ、全長153kmの川です。おしなべて浅く、平坦な河床が続いていることもこの川の特徴ですが、それより何より異様なのが、上流の方では川が真っ黒に見えることです。水が汚れて黒ずんでいるといったものではなく、本当にブラックなのです。これはなぜなのか、神々はなぜこの川を見て出雲を選んだのか、謎解きをしましょう。