「慣性の法則」


いままで自分がやってきたことを、しっかり継続することが
イチローという選手の能力を引き出すためには
はずせないことです。

スポーツや芸術分野で卓越した人たちの共通点は、毎日「同じ時間に同じ場所で同じこと」をやり続けること。
イチローも素振りのような基本練習を、毎日欠かさず繰り返したから、安定して好結果を出し続けることができた。

「慣性の法則」を学んだことがあるだろう。これは外力を加えない限り、止まっている物体は止まり続け、高速で走る物体は高速で走り続けるという物理学の法則だ。
この法則のように、自分を成長させるための習慣をいったん定着させてしまえば、それは延々と繰り返され、どこまでも成長していける。
(児玉光雄『この一言が人生を変える イチロー思考』より)


皆様お疲れ様です。
熊本の地震、凄かったですね。
もう1週間以上経ってしまいましたが、この地震でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、また被災された方々へのお見舞いを申し上げます。

地震に関しては、今年に入ってからもう3本も記事を書いていますが、今回の地震に関してもまた色々文章を起こしたいと思っています。
ただ、それはもう少し情報を整理してからということにさせていただきたいので、
今回は前の記事を書き上げてから練っていた内容で本ブログを更新いたします。

引用元の本についてですが、イチロー本人の言葉(本引用では太字にした部分です)を引いた後に、著者である児玉さん本人の考察を載せた形式になっています。
で、今回引用した内容に関して、私がさらに解釈を足していこうというわけですが、久々に、このブログをお読みの皆様方に質問から入ります。

皆様の中に、ジャンルは体育系でも文化系でもいいのですが、
毎日「同じ時間に同じ場所で同じことを」されている方はいらっしゃるでしょうか?

いやはや、これは本当に難しいことなんですよ。
「やっている」という方がいらっしゃれば、私、その方にぜひぜひ詳しくお話を聞きたくなると思いますね。

私がこの記事を読んで思い出したのは、高校の時の現代文の先生だったのですが、
大学受験の直前期になると、こんなことを仰っていました。
今の時期からは、「毎日その試験の時間帯通りに過去問に向かうことで、ペースを作ることが大切だ」と。

まあ、そんなことを言われるのは、せいぜい入試日の1か月前くらいですよ。
でも、正直申し上げまして、私は受験期という周りもピリピリした空気の中、1か月もない期間ですら、
それだけの意識があっても、「毎日同じように」過去問に向かうことはできませんでしたね。

よく「努力に勝る才能はない」という言われ方もされますけど、「毎日、同じことを」何年も続けられるというのは、(もちろん好きなことだからというのもあることには違いないでしょうが)それだけで一つの才能といっても過言ではないでしょう。
ここでは「スポーツや芸術分野で卓越した人たち」ということで書かれているので、ちょうどタイムリーな話題でいえば、囲碁で七冠になった井山裕太さんなども、まさにこういう才能の持ち主といえると思います。
(そしてまた、同WEB記事内では「さらに精進」なんてことも仰っていますが、こういう方々はタイトルを独占しても、まだ満足するということがない、というのも共通していますね。)

で、私が言いたいことは何かといいますと、
現代はストレス社会といわれることもありますし、短期的には「メリハリをつける」ということは確かに大事です。
でも、その一方で、長期的に考えると、「コンスタントに取り組む」ということの重要性こそ、もっと取り上げられたほうがいいと思うんですよ。

なぜかと言いますと、
短期的にコンスタントに取り組もうとすると、その最たる状況が「寝る間も惜しんで作業しているのに、一向に集中力が上がらない」ということになります。
その一方で、長期的にメリハリがついてしまうと、「長いオフの後にオンの自分が出せない」ということになりかねないんですよね。実際、私なんかは、土日2日続けて休みというだけでも、割とダレやすいタイプだと思いますから…

今回はいかにも理系色丸出しなタイトルでしたが、
私が思うこととして、自然法則から学べることって、結構多いと思うんです。
そんな一例を取り上げてみました、ということで。

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