【参加報告】国際派日本人養成講座 伊勢雅臣氏 講演会「世界が称賛する日本人が知らない日本」

皆様こんにちは。ピースです。
こちらは年始から、いきなり年度末繁忙期を感じさせる大変さになりましたが、インフルエンザに罹った方も勤務先、そしてプライベートの仲間でも複数見受けられます。
この前置きではもう何度も申し上げていることですが、皆様も体調にはくれぐれも気を付けましょう!

それでは、本題です。
去る1/4(水)は、藤沢憲法おしゃべりカフェ主催による、伊勢雅臣先生の講演会に参加いたしました。

藤沢憲法おしゃべりカフェ 新春特別企画‼国際派日本人養成講座 伊勢雅臣氏 講演会「世界が称賛する日本人が知らない日本」

伊勢先生に関しては、私は以前から、このブログからもリンクを貼っています『国際派日本人養成講座』のメルマガを購読しておりまして、是非一度は生の講演を聞いてみたいなと思っていたんです。
今回、横浜で行われた講演ということで、4日まで年末年始休みだった私は都合がついたので、参加してみました。

まずは、黒田裕樹先生の講座の報告で毎回やっているのと同じように、レジュメの章立てから引用してみましょうか。

2つの新聞報道
・ウォール・ストリート・ジャーナル紙 2016.12.28
・日本経済新聞「社会分断、危うい大衆迎合」 H28.11.10
・中西輝政・京都大学名誉教授『日本人として知っておきたい外交の授業』

アメリカの常識、日本の非常識
・軍人への敬意と感謝

アメリカの大義と國體
・独立宣言
・レーガン大統領・ベトナム戦争戦没者慰霊碑の除幕式での演説
・民兵、黒人部隊、日系人部隊
・「国籍」とは何か

日本の大義と國體
・スクランブル交差点での傘の群舞
・「大いなる和の国」とは~
・初代・神武天皇が発せられた建国の詔には~

近代世界システムに挑戦した日本の大義
・中国の国父・孫文
・新付の領土
・国際連盟規約に人種平等条項を入れようという日本提案
・「アジア共生の祭典」インドネシア・サイデンマン外務省上級大使

日本の大義を担った国際派日本人
・東日本大震災にて
・大村智教授―4000万人を感染症から救ったノーベル賞化学者
・近藤亨―70歳の誕生日にネパールへ旅立った現代の二宮尊徳
・サマーワにかけた友情の架け橋―自衛隊のイラク支援活動
・皇太子殿下の祈り―世界の水問題に取り組む人々の連帯の「象徴」

今回の講座では、特に前半について言えることですが、「日本とアメリカの関係」に重きが置かれた形になっていますね。
これまでの「日本のことを知り、考える」ということを主旨とした講演会や集会では、日米同盟の在り方については、結構避けられる傾向にあった話題なのではないかと思います。
当然ながら、それなりに意見も分かれる話題でもありますし。

で、この講座の最初の方で伊勢先生が仰っていたことを大まかに要約してみます(もちろん一言一句を記録したわけではないので、私の個人解釈も含みます)と、

  • 安倍首相の昨年の真珠湾訪問は、「謝罪」ではなく、米軍と日本軍双方への「慰霊」のためのものであった
  • 「かつての敵国から現在の同盟国へ」という関係に至った日米両国で、「勇者が勇者を敬う」ということによる相互理解と信頼が生み出されたのは素晴らしいことだ。そしてこれは、日本の武士道と欧米の騎士道に共通する考え方から出来上がったものに違いない
  • かつて、「リメンバー・パールハーバー」というと、「日本が真珠湾を宣戦布告もなしに攻撃するということをやったから、その日本を討ち取れ」ということだった。でもそれが、今や「和解」の象徴となる言葉になりつつあるという歴史的な大転換を見ているのかもしれない

という感じでした。
興味のある方は、『国際派日本人養成講座』ブログの
No.984 「希望の同盟」対「憎悪の同盟」~ 安倍首相の真珠湾スピーチから
も参考にされるとよいと思います。

今は、人や企業同士でも”win-win”の関係というのが重要視されるじゃないですか。
私がこの講演を聞いて感じたことは、
国同士でも、まさにこの”win-win”の関係を築いていくことが、これからは大事になるのではないか
ということです。
そして、直前にリンクを貼ったエントリのタイトルにある「希望の同盟」がまさに「国同士で”win-win”の関係を築いていく」模範となるものに対し、
「憎悪の同盟」が、その対極にある「”win-lose”か”lose-win”かという二択」でしか物事を考えられない方たちを体現したものになるのではないか、という解釈ができますね。

それと、私が個人的に興味を持ったのは、一番最後の項目「皇太子殿下の祈り―世界の水問題に取り組む人々の連帯の「象徴」」です。
ここで、レジュメにはこのようなことが書かれていました。

世界水フォーラムを運営している世界水会議のロイック・フォーション会長は、記者との会見で、「皇太子殿下のご存在は、水の分野におけるオム・デタ(Homme d’Etat)だ」と述べた。
フランス語のオム・デタは英語で言えば”Statesman”、無私の心で国家公共のことを案ずる元首や政治家を意味する。日本語で言えば、天皇が日本国民統合の象徴であるように、皇太子殿下が水問題に取り組む世界の人々の連帯の「象徴」となっている、という意味でも捉えてもよいのではないか。
無私の心で国民の幸せを祈られるのが我が皇室の伝統であるから、殿下は水問題で、皇室の伝統的精神を発揮されている。

これは、伊勢先生の著書『世界が称賛する国際派日本人』P.47-48にも載っています。
私の専門は土木分野の中でも河川工学ということで、「水」については、何よりも重要な要素であることに間違いないわけです。
そして、熊本地震で地下水の問題を書き用地買収規制の話では水資源の問題に少しばかり重きを置いて文章を起こし、そして昨年末には「水防災意識社会再構築ビジョン」のことをシリーズで書きました。
それだけ、日本は「水資源は一見豊かに見えるけど、1人当たりの量としては非常に少ない」とか、「雨量は多くても、川が短くて急勾配なので、すぐ海へ流れ出てしまう」とか、そういう問題に先人たちが立ち向かってきた歴史があるわけですよ。
だからこそ、その「水」の問題で、日本が世界を結びつける「象徴」になるという評価をされることは、それだけ価値のあることなのではないかと考えています。

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上でリンクを貼った『世界が称賛する国際派日本人』、私も買いました。
これからじっくり読んでみたいと思います。

そして、当日は伊勢先生からサインを頂きました。

伊勢先生サイン

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