「慣性の法則」―政局の捉え方編

皆様こんにちは。夏が近づいてきた感じがしますね。

地震のことを一通り文章にし終えましたので、
今日はその前に投稿したこちらの記事について、また別の切り口からふれてみたいと思います。
ですが、本記事については、リンク先の引用元である児玉さんの本の文章はほぼ関係ありません。
と言うか、はっきり言って、独自考察です。

今でこそ、このブログでは大分いろいろな話題を取り上げるようになりましたが、私がこのブログを開設して2,3年くらいの間は、書いていた内容のほとんどが政治や言論に関するものでした。

実は、大学の学部の頃から、土木系の専攻に居たということもあって、政治・経済関連の話題には多少興味があったんですね(この辺の詳細は、本ブログのメイン記事自己紹介で)。
そして、「それを思いっ切り理系脳に振り切れている(であろう)私の目で見るとどう映るのか」というのをいろいろな形で表現してみたいと思っていて、これまでもいくつかの切り口からそれを文章にしてきました。
今日は、まさにそんな話題の一つです。

では、ここで質問。

「今、このブログをお読みのあなたは、今の日本は良い方向に向かっていると思いますか?」

「思わない」という人については、とりあえずそう言わせておきましょう。
でも、私はそれでも、「今の日本はいい方向に向かっている」と主張し続けたいと思います

次に、「そう考える根拠は?」という話になったら、
以前からこのブログを読まれている方にとって私は結構右寄りな人間と思われているでしょう(私自身は自己紹介でも書いているとおり、「保守派」とか「愛国派」というよりは「良識派」志向ですが) から、「『民主政権が実質1期しか持たずに終わって、安倍さんが長く首相を続けられているから』とか回答するだろう」と思われるかもしれませんね。

でも、違います。
私が今の日本が良い方向に向かっていると考える根拠は、

「(数年前に比べて)国民がきちんとなにが問題かを考える空気ができたから」

です。

「そうはいっても…」と思う方もいらっしゃると思うので、ここで出てくるのが、
以前の記事でも出てきた、この法則の話です。

中学、高校、大学の教養課程の授業で習う、(慣性の法則を拡張した)古典力学の基本法則によれば、「力は加速度に比例する」のですが、
振動とか波動について学ばれた方はご存知のように、「加速度」が最大になってから、「速度」が最大になり、そして「変位」が最大になるという2重のタイムラグがあるわけです。

それでは、「政局の捉え方編」ということで、これらの物理用語に例えられるものは何か?

「変位」に例えられるものは、「今の日本が置かれている状況」であり、
「力」に例えられるものは、まさに「国民の声で政治を動かす力」 ですよ。

例えば、ネットで社会系の話題に触れられた方はご存知だと思いますが、
数年前の反フジテレビデモとかは、まさにこれまで大マスコミが国民を動かしてきた「力」に対して、それ逆方向に押し返すための原動力になったわけです。
そうやって、今は大マスコミの姿勢に対しても、以前よりはずいぶん「おかしいことに対してはおかしいといえる空気」ができていることは否定できないでしょう。

要は、「すぐに結果が出なくても焦る事勿れ」ということです。
(だからこそ、私は「正論を通すためであれば手段を選ばなくていい」という考えには賛同しません。そういう意味では、某ZT会のやり方などは(問題提起の部分では悪くなかったとしても、最終的な結果として)失敗だったと思います。)
まあ、今年の新年の挨拶でも書きましたが、
私が学生だったときは、今に比べるとこのブログの存在を知る人は桁違いに少なかったと思いますから、それ以外の人が見ると大分「尖っていた」印象を受けるんでしょうね(もっとも、その頃の記事の一部は、今は非表示にしていますが…)。
でも、部分的にはこのブログの方向性が変わっていても、「国をできる限り良い方向に向かわせていくための声をあげる」ことに関しては、今後もやめることはないでしょう。
というわけで、このブログをお読みの皆様には、応援はもちろんのこと、もしあれば(ブログのコメント以外、一部にしか見えないところでもいいので)ご意見もいただければと思います。

余談:
「慣性の法則」というのは、現代でこそ常識となっている超有名な物理法則です。
何でそういう勘違いをされたかというと、リンク先のページにも少し書いてありますが、力を加えないと物体は(この法則によれば等速直線運動を続けるのですが)止まってしまうじゃないか、と考えられていたから、というのが大きいようですね。
もちろんこの矛盾は、「摩擦力や空気抵抗力も『力』の一つである」と解釈することで解消出来るわけですが。

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