プチ朝活(2)

自分流にカスタムするだけでは足りない、どうしても時間がない、という日もあると思う。 そこで僕は、多忙で時間が取れない人や、「用事がひとつ増える」ことが精神的に負担になるという人に活用してもらえる「6分間のモーニングメソッド」も用意した。
時間に追われているときでも、自分を成長させる習慣を手放したくない。そう思うなら、絶対にやるべき。1日わずか6分なら、確保できない日はないはずだ。忙しい朝には6分間を、例えばこんなふうに使ってみよう。
1分
朝、穏やかに目を覚ます。大きなあくびをして伸びをし、笑みを浮かべて。忙しい朝を、慌ただしく始めるのではなく、最初の1分間、静かに座って「目的のある沈黙」を。静かに穏やかな気持ちで座り、ゆっくりと深い呼吸をする。(中略)
2分
毎日のアファメーションを行う。(中略)
3分
目を閉じるかビジョンボードを見つめながら、イメージングを行う。(中略)
4分
1分間で、感謝すること、自分を誇りに思うこと、今日出したい結果の3つを書き出す。(中略)
5分
読みたい本を手にとり、1分間を使って1,2ページを読む。(中略)
6分
最後に、立ち上がって60秒間身体を動かそう。(中略)
1日の最初の6分間を、毎日こんなふうに活用できたらどうだろう。わずか6分間で、1日のクオリティが、ひいては人生がレベルアップするとしたら?
モーニングメソッドを日常的に短縮バージョンのみで行うのは推奨しないが、どうしても時間がとれないときは、「6分間のモーニングメソッド」も強力な助っ人として活用してほしい。

(ハル・エルロッド(著) 鹿田昌美(訳)『人生を変えるモーニングメソッド』より)

私には30分の運動という解決しなければならない問題がありました。そのとき、この逆転の発想というテクニックをふと思い出し、30分の運動の反対にあるものを考えてみました。アイスクリームを食べたりテレビを見たりするのも、運動とは反対の行動といえるでしょう。次に考えたのは、私にとって30分もの運動は、とてつもなく大きな挑戦(エベレスト)に思えるということでした。だとすれば、運動のスケールという点での反対という考え方もできるはずです。汗をかきながら不快な思いをして30分の筋トレをする代わりに、腕立て伏せを1回だけするのはどうだろう?それ以上を自分に強いることなく、とにかく1回だけ腕立て伏せをすることを目標にしてみては?それこそが私にとって、本当の意味で30分の運動の反対といえるものでした。
このばかげた考えを、最初は自分でも笑い飛ばしました。なんて哀れなんだろう!たった1回の腕立て伏せぐらいで何が変わるっていうんだ?もっとたくさん運動しなければならないことはわかっているじゃないか!しかし、それから何度も最初のプランに戻って試してみたものの、どうしてもうまくいきません。30分の運動という目標を達成できないことにうんざりした私は、ついにこう思いました。もういい、とにかく1回だけ腕立て伏せをしよう。私は床に手をつき、1回腕立て伏せをしました。そして、それが私の生活をがらりと変える1回になったのです。

(スティーヴン・ガイズ(著) 田口未和(訳)『小さな習慣』より)

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