皆様おはようございます。ピースです。
平成29(2017)年ももうあと4か月になろうとしています。
これから9月にかけて、今までにも増して忙しくなるであろう年度後半への備え、そして論文提出や口頭発表もあり大変ですが、なるべくブログの更新も定期的に続けたいと思います。
さて、8月下旬の読書ログまとめです。
スティーヴン・ガイズ、田口未和(訳)『小さな習慣』
非常に面白い着想で書かれた一冊です。
「腕立て伏せ1回」とか「2ページ読書」のように、「ばかばかしいほど小さな目標を掲げて、毎日続ける」ということを主旨としています。
時間がある/好調なときは、筋トレ30分でも、読書も何十ページもしてもいい。
でも、本当に大切なのは、時間がない/不調なときでも、ごくごく小さな一歩でいいから、「毎日続ける」ことが大事、ということです。良い習慣を身につけるための脳の働きの解説も分かりやすく書かれており、「モチベーション」ではなく「意志の力」を有効活用するという考え方も、今までに無いものでした。
大石 久和『国土が日本人の謎を解く』
元国交省技官で、この2017年度、土木学会の会長をされている大石久和先生の著書です。
この本の内容は、本当に感動と衝撃の連続でしたね。「グローバル化の時代」だからこそ、「日本人であることを捨てる」のではなく、「日本人の特性を活かす」と言うことが大事という主旨に関しては、完全にその通りだと思います。
そして、これは個人間の社会的行動の問題だけでなく、企業戦略にも、そして政治経済においても間違いなく求められることですね。私も日本史は義務教育までしか習いませんでしたし、その中でもあまりそういう視点から取り上げられたことがありませんでしたが、日本という国の歴史って、「他国との交流と紛争」よりも、むしろ「自然との共生と戦い」を感じるエピソードが多いということに、その特徴があるという感覚は持っていました。
これだけ、地形・地質的には不利な条件に置かれている日本の「国のかたち」を護ってきたものこそが、「和の心」と言えるでしょう。
こちらのエントリでも引用しました、大石久和第105代土木学会会長の著書です。
リンク先でも、この本は10エントリくらいの長編シリーズで取り上げたいと申し上げていましたが、今やっている地下空間と水害のシリーズが終わったら(ちなみに、この土木学会誌8月号にも、学会誌編集者と大石先生の対談が載っているので、そちらも間で引用するかもしれません)、それを次のシリーズ記事にする予定です。
ジェームズ・アレン、坂本貢一(訳)『「原因」と「結果」の法則』
ジェームズ・アレン氏の著書については、以前『きっと!すべてがうまくいく』という本のレビューをしていました。
字数はこちらの方が多いかもしれませんが、ページ数は同じくらいでサクッと読める一冊です。そして、内容も本質的な部分については、概ね同じようなことが書かれています。
人間って、それが正しい行いではないと分かっていても、自分がうまくいかない原因を他人に見出そうとし、「周りが変わる」ことを望んでしまうものですよね。
そんな中で、自分の良心に従い、他人の欲するところを行うことが出来る者というのは、真の「人格者」と言えるでしょう。そして、この本の訳者である坂本貢一氏が、「アレンはベストセラーを数々出していたけど、外国での著作権を放棄していたために、彼のライターとしての収入は決して多くはなかった」という主旨のエピソードを書いています。
まさに、本に書いた哲学を自らが実践することを大事にしているからこそ、本の中に書かれている言葉にも重みを感じますね。
この本では「人格(者)」というキーワード、そして「環境を変えたいならまず自分が変わること」が強調されていますが、以前読書ログでレビューしました『7つの習慣』シリーズも、やはり「人格主義」、そして「まず自分が変わることで、それが周囲にも影響を与えうる」という意味の「インサイド・アウト」という考え方を最重要視されています。
やはり、世界的なベストセラーの著者になられる方って、同じようなことを言うものなのかなあと思っていましたが、実際、あちらの著者であるスティーブン・R・コヴィー氏の著書の中にも、この『「原因」と「結果」の法則』を参考文献として挙げられているものがありましたね。
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