東大の家賃補助の一件について

皆様こんにちは。ピースです。
今年ももう、残すところあと1ヶ月となりましたね。
こちらも一気に仕事が増えてきました。
繰り返しになりますが、風邪も流行ってきた一方でこの時期に体調を崩すと大変という方も多いでしょうから、くれぐれも気をつけていきましょう!

さて、今日の本題です。
これ、ネット上では結構あちこちで話題になっていた問題で、実は私も本名登録のFBで友達登録している複数の方に対して、コメントで言及していました。
ですが正直、このブログで取り上げるかどうか、また書くとすればどんなふうに文章にしたらいいかは、かなり迷いましたね。

タイトルだけで何のことか分からない方もいらっしゃると思うので、引用を。

東京大学は来年4月から、一人暮らしの女子学生向けに月額3万円の家賃を補助する制度を初めて導入する。志願者、在籍者ともに約20%にとどまる女子学生の比率を高める狙いで、「まずは女子の志願者増につなげたい」(同大)という。

 対象は、自宅から駒場キャンパス(東京都目黒区)までの通学時間が90分以上の女子学生。主に1、2年生が過ごす駒場キャンパスの周辺に、保護者も宿泊でき、安全性や耐震性が高いマンションなどを約100室用意。家賃を月額3万円、最長で2年間支給する。保護者の所得制限もつけない。東大は現在、女子学生の40%が自宅以外から通っている。

 東大は、多様な人材による研究や教育力の向上を目指し、高校訪問や女子高校生向けのイベントを開くなど女子の受験を呼びかけてきたが、ほとんど増えなかったという。地方の入試説明会などで、女子の安全な住まいについて心配する保護者が多かったため、こうした支援に乗り出した。(杉原里美)

いかがでしょうか?
結論から言ってしまえば、

私はこれ、全く許されていい方法ではないと考えます。

その理由についてですが、
まず、ネット上でよく上がっている「男子への差別だろ!?」っていう声に関しては、ごくごく正論だと考えます。

ですが、少し見方を変えてみると、
これ、「女子の方が経済的弱者が多い」ということを過剰に強調するという意味では、「女子への差別でもある」のではないかとも取れますよね。

そして、さらに不思議なこと。
普段から「ジェンダーフリー」とかやたらと言っている連中が、そんな声を上げるなんていう話はほとんど聞かないってことなんですよね。
私はこれが、本当に「何でだろうな」って思うんですよね。

もう少し掘り下げて、この話が上がった背景について調べますと、
どうやら少し前に、大学の近くの女子寮が廃止になったという問題が絡んでいたようです。
(信頼できるソースを示せなくて申し訳ありません。出せる方いらっしゃったらコメントでお願いします!)

女子学生の一人暮らしともなれば、「安全な住まい」っていうのが重要視されるのは当然のことですし、確かに方向性としては何も間違ってはいないんですよ。
ですが一方で、金銭って言うのは年齢性別関係なくどんな層にとっても結構デリケートな問題なんですよ。
まして、大学生~若手社会人にとっては、その傾向は間違いなく強いと思います。
(ギリギリではあるかもしれないけど、私もまだそういう年齢・所得額の域を出ていない人間ですので…)
なので、「金銭での補助」という方法は、「男女関係なく、経済的に不利な学生で希望する人に」という条件でやらなければ駄目であり、
「安全な住まいを」というなら別の方法を考えるべきだと断言させていただきます。

恐らくですが、このブログ、参照元が急激に増えてきたのはここ最近なので、女性の方、そして「自分はどちらかというと左派寄りかも」と思っている方、そこそこの人数いらっしゃると思います。
今回の内容については、そんな皆様に、より具体的な代替案を考えていただけるきっかけになればと思います。

上記の通り、私自身の考えとしては、この件は目的自体は必ずしも全否定されるべきではないですが、
一方で手段に関してはあまりに思慮分別を欠いたものと断ぜざるを得ませんから…

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追記:
ここの読者、中でも以前からこのブログを読まれている方や、Twitterからいらっしゃった方の中には、「これの背景にある男女共同参画の方向性自体が間違ってるんだよ!」という主張をされる方も多数いらっしゃることには間違いないでしょう。
ただ、今回のエントリについては、どちらかというとその意見は脇に置くことを意識した形で書かせていただきました。

ただ、その内容とあわせて考えると、性別のみならず国籍等も含めて、属人的な要素だけをやたらと重視するのが「多様性」になるのか?という問題の切り口も出来るわけですが…

追記その2:
この話題に関連して。
PC版で本ブログを見たときに、右側に表示されているリンクの中に、「女性専用車両に反対する会」なる会のサイトがあります。
ブログを以前から見られていた方の中には、「このブログの筆者はそこの会員か何かか?」と思われた方もいらっしゃったかもしれませんが、
実際のところは、別に会員でも何でもありません。

ただ、こういう形で、政治的な左右という立場は関係なく、偏向フェミニズムに関する問題を提起するっていうのは、(そのすべてに賛同するかどうかは別として)なかなか凄い活動方針だよなあと思ってリンクを貼っています。

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