文章の書き方を、コンピュータと人間の脳の違いから見てみる


コンピュータはアドレス方式と呼ばれる方法で記憶します。つまり、記憶する場所があらかじめ用意されているのです。しかも、その場所は数多くの部屋からなり、順に部屋番号(アドレス)が決められています。記憶する事象はその小部屋に個別に格納され、再び記憶を呼び出すときは、部屋番号を指定し、その内容を取り出すという非常に能率的な方法を取っています。
一方、脳では、記憶は神経回路にたくわえられるのですが、実は、同じ神経細胞がほかの記憶にも使われます。なぜなら、一つの神経回路に一つの記憶しか貯蔵できなかったとしたら、記憶の容量はかなり限られてしまうからです。これでは、回路と同じ数の情報しか覚えられなくなってしまいます。ですから、記憶容量を確保するためにも、脳は色々とやり繰りしながら、神経細胞を使い回さなければなりません。
しかし、逆に、この性質が、脳に「人間性」を与えていることに、ぜひ気づいてほしいと思います。保存情報が相互作用するということは、全く異なるものごとを関連付けることができるということです。これはすなわち私たちが行っている「連想」という行為そのものです。さらに、情報を関連付けまったくちがった新しいものが形作られるかもしれません。これこそが「創造」という行為です。私たちが想像したり、思索したり、創造したりという行為は、記憶が相互作用できる神経回路にたくわえられているということの恩恵なのです。そして、もちろん、こうした行為は正確無比を誇るコンピューターには到底できない芸当です。

(池谷裕二『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶の仕組みと鍛え方』より)


皆様お疲れ様です。
都知事選はまもなく投票締め切り、そして開票ですね。


いかなる結果であったとしても、それが「都民の総意」であることには違いありません。
ですが一方で、参院選の結果に関してもそうなのですが、政治上の動向というのは、投票に参加することだけが国民、およびそれぞれ都道府県・市町村の住民ができることではありません。
それらの「総意」は尊重しつつも、各々の投票した政治家がどう考え、どう動いているかをチェックしていくことが大事だと私は考えます。

それでは、今日の本題。
前回のエントリでは、皆様にお礼を申し上げたうえで、本ブログのアクセス状況に関する情報のごく一部を公開しました。
その中で、「更新頻度は以前より上がっているけど、それでも平均週1ペースくらい」、そして「『ブログのエントリとして公開できるレベルの文章としてまとめる』という行動を通して、自分の考えを整理するいい機会になっている」ということを書きました。

前々からそうですが、本ブログの更新については情報の「頻度」と「鮮度」よりも、「独自性」と「正確性」を重要視しています(現状、後者の「正確性」には若干問題があるかもしれないのですが…)。
これは、まさにツイッター等での拡散やまとめブログなどと対極の位置にある方法と言えます。
でも、その一方で、例えば人気ブログランキングの政治カテゴリ上位などは、すべてではありませんが比較的拙ブログと似た方針での更新をされている方が、毎日のように記事をあげていらっしゃるんですよね。
これ、私は本当にすごいなあと思うんです。

それで、私は以前はこういうことができる方って、単に(学力が高いというのとは別の)頭の回転の速さがずば抜けている方なのかなあと思っていました。
しかし、本記事の冒頭に引用した文章を見て、「それだけではないのかもしれない」という考えに変わりましたね。

例えばの話ですが、皆様がもし、学校の先生に
「2週間後に、ここに挙げた10個のキーワードから、こちらで3個を選んで論文を書かせる試験をやります」
と言われたら、どうしますか?

書くことになる文章は、10×9×8/(3×2×1)=120個から1個です。
(訂正m(__)m 本記事のアップ時には720個と書いていましたが、「組み合わせ」なので120個でした。)
その120個の文章をすべて事前に書いて、それを覚えるなんてことはまず誰もやろうとは思わないでしょうし、それ以前に人間には無理な話でしょう。

ならば、実際にはどうするか?
10個のキーワードについて、例えば前半の1週間で1日1~2個ずつ個別にまとめて、後半の1週間でそれを覚えながら3つつなげる方法を考える、というやり方を取られると思います。

私と同じように「(適宜引用は利用しながらも)自分の言葉でブログの文章を考え、しかも私より頻繁に更新されている方々」がやっていることは、まさにこれだと思うんですよ。
しかも、そのキーワードは10個どころではなくて、(ものによりますが)数百、あるいは数千個にも及ぶかもしれません。
だから、最新の話題に対しても、自分の持論を活かした形で1日2日のうちに文章にできる。

まさにこの文が一例なのですが、私自身も以前と比較して、関連するキーワードがある場合は前のエントリにリンクを貼ることが結構多くなったと思います。
これもやはり、無意識のうちに、「知識として蓄えていたものを、文字通り『リンクする』」いうことを考えていたんでしょうね。
(ちなみに、前エントリの話でいうと、「アウトプット 鍛える」などのフレーズも、本ブログが結構検索エンジンでヒットしているようです。)

とはいえ、それでもこのくらいの更新頻度がやっとということは、それだけキーワード(こういうのはよく、記憶の「引き出し」という言い方をしますよね)の数が足りないのか、それとももっと「連想力」を磨く必要があるのか?
まあ、前者に関してはリンク先のエントリで、「『月10冊』というインプット量には現状及んでいない」という述べ方をしましたが、一方で後者に関しても、当てはまるなあと思う部分はあるんですよね。
一口に資質向上といっても、その材料も色々ありますね。

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