皆様こんにちは。
前回の予告どおり、参院選に当たって18歳選挙権の話題ですが、
その前に、このブログをお読みの皆様に申し上げたいことが2つあります。
- 投票には必ず行き、そして自分の考えで投票先を決めてください。
- 参議院の比例代表は、個人名で投票してください。
消費税増税延期が主な争点だった前回の衆院選のとき、テレビや新聞のほとんどは、
選挙前には「大義のない解散だ」とか言っていたのに、選挙結果が出ると「投票率が低いから民意をきちんと反映していない選挙結果だ」とか言っていたのを、私は良く覚えていますし、本ブログを以前からお読みの方ならば覚えていらっしゃる方も多いと思います。これだけを取り上げれば、「ダブルスタンダードも大概にしろよ!」って言うお気持ちになられる方も多いのではないでしょうか。
でも、間違いなく、組織票の影響が強くなれば都合がいいと考えている人間に、大マスコミの中の人も含まれているからこそ、
彼らは「政治なんて誰がやっても同じ」という空気を作り出して、投票率を下げようと目論んでいるわけです。
皆様ご承知の通り、参議院の比例代表は「非拘束名簿式」です。
衆院選のように党名しか書けない拘束名簿式と異なり、そこに出馬している個人を応援したくても個人名が書けないという問題はありません。
じゃあ、この方法の問題は何か?といいますと、
ほとんどの方は概ね感づいているとは思うのですが、政策立案に必要な能力とか関係なく、知名度だけで当選する人間が数多く現れる、ということです。
まあ、個人的には、芸能人とかスポーツ選手とか、そういう人間を一番利用しないのがあの共産党という時点で、「この国はいったいどうなってんだ」という気持ちにさせられますが、そんなことをここで愚痴っていてもしょうがないですから…
私は今まで、本ブログでは「誰に投票してください」ということは一切言わないという方針で来ましたし、今回もそれは申し上げません。
ですが、以上のような今の日本の自堕落な状況を少しでも打開するためにも、自分の考えで一票を投じる方、そしてきちんと政策で判断しようとされる方が増えればと思います。
では、ここからが本題。
本記事のタイトルにもある、「30歳成人説」って、皆様は聞いたことがありますでしょうか?
私も20代後半の者ということで、この単語をとある(政治系ではない)勉強会で聞いたときには、ちょっと気になっていたキーワードなんですよね。
村上春樹という作家について言うと、おそらくこのブログを読まれている方の評判は悪いだろうなとお察ししますw
ですが、ここに書かれていることに関しては、私は結構深く掘り下げてみる価値があると思うんです。
「大学全入時代」ということが言われ始めたのが、ちょうど私が大学受験をしたころだったんですよね。
日本の大学は、これまでずっと「入るのは難しいけど出るのは簡単」という言われ方をされていました。
「だから大学生は暇だ」というイメージが植えつけられる、などと言われる方もいらっしゃいました。
そして、その果てには「大学は就職予備校か?」という議論まで起こるようになったわけです。
ここで、今の教育の制度で、浪人も留年もしなければ、大学の学部卒は22歳。
これを2/3すれば、15~16歳ということで、今で言えば義務教育である中学卒業くらいです。
平均寿命が今の2/3にも満たない、つまり50数歳とかそれ以下だった時代には、10代後半には自分の衣食住程度は自力でどうにかするのが当たり前だったことは、容易にイメージできるかと思います。
こう考えると、この「30歳成人説」、結構しっくりくるものがあるのではないでしょうかね?
私も「18歳選挙権」というのは、これまでどことなく手放しでは賛成できない何かを感じていたのですが、以上のような視点から、その「何か」につながるものを見出したような気がします。
ただし、では、
「30歳成人説」なんてことも言われているような時代に「18歳選挙権」というそれに逆行するようなことをやるのは駄目か?
というと、私は必ずしもそうではないと考えます。
ここで、私が最初に言った「2つのお願い」につながるわけですが、
比例代表の個人名まで含めて「自分の考えで、きちんとした政策の理念とそれに基づいた具体案を示す候補者に投票する」ということができる潜在能力は、若者にだって十分あります。
なぜか?
「一次ソース」に触れられるチャンスが多いのは、ネットに強い若者だからですよ。
(ここでは詳説しませんが、このリンク先のエントリも個人的には重要なことが書いてあると思うので、お暇なら読んでみてください。)
私は数年前まで、若者に投票を呼びかけることを主旨としたデモパレードに参加していました(今は諸事情により活動休止というか、実質的にはやめてしまいましたが…)。
少なくともそんな私より年下で、こういう意識を持っている方が増えれば、日本は間違いなく良い方向に向かうと信じています。
で、ここまで書くと、「年齢だけが重要な要素なのか?」ということも疑問にはあがると思うのですが、それは次のエントリに回します(こうなるともう参院選までには絶対更新しないといけないわけですが、何とかできるだけ文章を練られるように頑張りますね)。