【参加報告】黒田裕樹の歴史講座 第64回「日本外交史 その五」(1)

皆様こんにちは。ピースです。
更新期間が2週間も空いてしまいました。

1月も、もう下旬ですね。
私は、

  • 学生時代の総決算
  • 異動前の残務処理
  • 異動後初の繁忙期業務対応
  • 資格取得のための勉強

と、とてつもなく忙しい(…はずなんだけど、今は気持ちだけが忙しくなっていて、実際の行動が十分に伴っていない気がします^^;;)年度末を迎えることになりそうです。
ただし、インフルエンザも流行りだしましたし、さらにはノロウイルスも勤務先の部内で発症者が出てしまいました。
常々このブログでは申し上げていることですが、皆様も体調管理には十分気を付けてお過ごしください。

さて、本日の本題は、「黒田裕樹の歴史講座」の参加報告です。
実は、これもワードプレスに移転してからは初です。
今回は「日本外交史 その五」、前回私が参加したのが「その弐」だったので、間2回、都合がつかず欠席してしまいました。

そして、この黒田先生の講座の参加報告ですが、今回からは新たに、次回予告の画像を転載したいと思います。
これは、毎回講義資料と一緒にビラとして配布されているものです。
「次回予告」なので、今回載せるものは前回配布されたものです。
このあたりは、第58回「日本と韓国のほんとうの歴史」のときにもお話した通りです。

そして、もう一つ。
この「黒田裕樹の歴史講座」は、毎回東京と大阪で1回ずつ講演を行っています。
で、今回は東京講演が先で先週1/20に行われており、大阪講演は昨日(1/27)行われたようです。
私は「ネタバレ気にせずブログの記事にさせていただきます」と常々申し上げておりますが、大阪講演まで終わってしまったので全く意味が無いですね^^;;

それで、黒田先生は関西のお方というのと、動画を撮影されているということで、東京講演は色々と抑えてお話されているようです。
こう言われると、大阪講演ではどうなのかというのも、一度自分の耳と目で確かめてみたいものですww

では、今回も講義資料の章立てから。

1.初期の外交問題と領土の画定
2.条約改正への道のり
3.日清戦争と三国干渉
4.列強による中国分割と日英同盟
5.日露戦争の世界史的意義
6.日露戦争後の国際関係と日韓併合

「その五」では、明治時代の外交について取り上げられています。
本エントリでは、1.初期の外交問題と領土の画定から取り上げてみたいと思います。

皆様ご存知の通り、江戸時代末期の開国においては、日本は領事裁判権(一般的には「治外法権」と呼ばれるものです。私もその違いはよく分かっていませんでしたが、ここに簡単に解説されています)を認めさせられていたこと、そして関税自主権がないことという「不平等条約」を結んでいましたが、明治新政府も「国家間のルールをそのまま継承する」という世界の常識に従っていたわけです。
明治初期は、この解消に向けて、岩倉具視を全権大使とする「岩倉使節団」をはじめとして、外交のプロの方々が奔走していたと同時に、ロシアの南下、そしてそれに伴う清国、朝鮮との国交状態の急変があり、外交史としては激動の時代ということが感じられます。
そして、この章はそれらの事象が、丁寧に解説されている箇所です。

で、この章の後半に、琉球王国→琉球藩→沖縄県という変化の流れを取り上げた「琉球処分」に関する話があるのですが、レジュメにはこういうことが書かれていました。

沖縄や朝鮮半島、あるいは中国大陸が含まれている日本地図をお持ちの方がおられましたら、一度地図を逆さにひっくり返して下さい。日本列島や沖縄、あるいは台湾の存在によって、チャイナが日本海や東シナ海から外に出ないように閉じ込めてられて(原文ママ:おそらくは「閉じ込められて」の誤り)いることに気づきませんか?

つまり、沖縄は台湾とともに、地政学的に見て中国大陸を海上で封鎖するための重要な拠点になっているのです。現代において、もし沖縄がチャイナの支配を受けてしまえば、チャイナの軍艦が東シナ海から太平洋へ抜けて、我が国の近海に容易に接近できることになるでしょう。もしそうなれば、我が国の安全保障に深刻な影響をもたらすことになります。
それが分かっていたからこそ、当時の日清両国は沖縄の帰属問題についてお互いに一歩も引きませんでしたし、またアメリカが第二次世界大戦後に沖縄を長期にわたって占領し、我が国返還後も沖縄の基地を手放そうとしない理由も考えることができるのです。

そして現在、中華人民共和国が我が国固有の領土である尖閣諸島の領有を声高に主張していることも、ガス田の開発といったエネルギー問題だけではなく、尖閣への侵略を自国による沖縄支配の布石としている気配を、私たち日本人は感じなければいけません。我が国と沖縄に関する歴史を学ぶことは、決して過去の話だけではなく、現代の我が国の安全保障について真剣に考えるべき重要な課題でもあるのです。

昨年は、緊急集会 尖閣・沖縄そして台湾 ~中国の侵略・覇権を断乎阻止しよう~というタイトルの集会にも参加させていただきましたが、琉球新報そして沖縄タイムズという沖縄二誌の常軌を逸した報道姿勢、そして広辞苑の台湾の表記に関することなど、多方面でこれらに関連する問題が起きていますね。
いつも、「賢者は歴史に学ぶ」という言葉を引いています通り、「歴史を学ぶ」だけでなく、「歴史学ぶ」ことが大事だということを、思わされます。

続きは、次回。

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