平成29年2月の読書ログレビューです(転載年月日:H29.7.30)。
フランク ボーム『オズの魔法使い』(IBCオーディオブックス)
『英語で7つの習慣』に続いて、CD付きの英語の本のレビューです。
私の大学の研究室の先生が、「科学技術英語のアウトプットは、中学3年までの英語でできる」ということを持論にされていました(もちろん、専門用語は覚える必要がありますが…)。
そういう意味では、TOEIC350レベルって、ちょうどいい感じですね。CD3枚分あるので、これ1冊でいろんな表現の仕方が学べます。
私は小学校低学年ころに寸劇を見た覚えがあったのでこれを選びましたが、IBCオーディオブックスだと、他には『星の王子さま』『トム・ソーヤの冒険』が同じレベルにあるようですので、お好みで。CDはゆっくり目のスピーキングです(TOEIC650くらいの方なら、ほぼ単語レベルで聞き取れると思います)ので、iBooksのオーディオブック等で少し速め~1.5倍速くらいで聞くとちょうどいいかもしれません。
ジェームズ・アレン、坂本 貢一(訳)『きっと!すべてがうまくいく』
「環境を変えようとするのではなく、自分が変わっていく」
今では数多くの哲学・自己啓発の本で主張されていることですが、ある意味、その原点と言えると思います。例えば「不安を心から一掃する」というフレーズなど、この本に書かれていることは、実践に落とし込む時にどう解釈するかが人によって分かれるかもしれませんね。
「過去生」の言及がある一節についても、賛否両論はあると思います。とはいえ、少ない文字数であっという間に読めるにもかかわらず、この本に書かれている言葉は、心の奥底にまでずっしりと響く感覚がしますね。
そして、訳者である坂本貢一氏のあとがきを読むと、何となくながらそう感じる理由も分かりました。
中公 竹義『100円ノート「超」メモ術』
これは、個人的にすごく合っている方法でした。
まさに「シンプル・イズ・ベスト」ですね。筆者の中公氏は、アナログなコンピュータという言い方をされていますが、このノートは本当に「アナログ版OneNote/Evernote」的な使い方ができると思います。
そして、シンプルな分、応用範囲も広そうです。
北西 憲二『森田療法のすべてがわかる本』
私自身がすごく神経質な性格で、それに伴う「症状」に悩まされた覚えも数々あって、いろいろ調べた中で森田療法のことを知りました。
森田療法、もともとは神経症に特化した精神療法として確立されたものですが、今ではその範疇を超えていろいろな応用がされています。
ある意味では、現代を生き抜く上で必須な「問題解決」、あるいは「課題遂行」能力をどうやって身につけるかということを、日本人向けに提案したものという見方もできるかと思います。そして、この本はイラストが多く、解説も分かりやすいので初心者向けですね。
外山 滋比古『思考の整理学』
私がまさに、大学の学部頃までは、まさにこの本でいう「グライダー型」の人間でしたから、グループでの発表課題、そして学位論文と、だいぶ苦しんだような覚えがありますね。
で、そんな自分自身を「飛行機型」に変えていくにはどうするか?
そのヒントというか、基本的な考え方が得られる本です。とりあえず、私の経験から言わせてもらうと、「朝飯前」というくらい物事を軽く処理できる時間を増やすために朝食を抜く、というのはどうかなあと思うのですが…w
そんな感じで、「この本に書かれていることを実践する」という段階になると、各々に合ったやり方がありそうだということで、それを探すこと自体が「飛行機型人間になるプロセス」とも言えるでしょうね。
アレックス・ロビラ、フェルナンド・トリアス・デ・ベス、田内 志文(訳)『グッドラック』
10年以上も前にベストセラーになった本ですが、意外と多くの方がレビューを投稿されているので、私も。
この本の新聞広告とかが出ていた当時、私は高校生で思いっきりガリ勉タイプな人間でしたが、こういう本に手を付けたのは、それだけ多感な時期でもあったのかなあと思います。
今読み返してみても、少ないページ数で「自己啓発」としての基本部分を押さえている感じで、元気をもらえますね。
本当に短時間で読める本なので詳細は伏せますが、「魔法のクローバーを手に入れる」という試練に二人の騎士が挑戦するというお話です。
「自らの手で幸運をつかみ取った者」と「運が向かうのを待っていたけど、それを得ることがかなわなかった者」の差、そこだけを見ると、残酷と言えば残酷ですね。
でも、本全体のストーリーから見てみると、単にその「残酷さ」だけでは終わらない含蓄もあるところが深いです。
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