平成29年3月 読書ログレビューまとめ

平成29年3月の読書ログレビューです(転載年月日:H29.7.26)。

梨木 香歩『西の魔女が死んだ』

お堅い本のレビューが続いていたので、初の課題図書、比較的読みやすそうな小説ということで手を付けてみました。

タイトルの「魔女」という単語から、ファンタジーっぽい物語を想像していました。
が、実際に読んでみると、中学に上がってクラスの雰囲気になじめず登校拒否になってしまった一人の少女がおばあちゃんと生活を送るなかで、「食と生活」とか、「死生観」とか、そういうものと向き合っていくというお話です。

都会の殺伐とした雰囲気に慣れてしまうと、本で読んだだけでもこういう生活は新鮮に感じますよね。

寝起きの時間をはじめとして、「なんでも自分で決める」という、いかにも生活術やビジネス本に出てくるような話が「魔女修業」として出てくるというのが、個人的には面白かったです。

児玉 光雄『最高の自分を引き出すイチロー思考: いくつになっても成長するコツ。逆境という「壁を越える」コツ。』

この本は、縦書き見開きで右ページにメディアへの出演やインタビューでのイチローの言葉(名言)、左ページにそれに対する児玉先生の解釈が書かれている、という形式の本です。

選定されているイチローの言葉も、児玉先生の文章も、読んでいて凄く向上心が湧き出てきます。
特に、現代はストレス社会ということもあり、「メリハリをつける」ということが重要視される傾向にありますが、一流を目指すにはどちらかというと「やるべきことをコンスタントにこなす」ことの方が重要という考え方かなあと思います。
あとはこう要約すると凡庸にも聞こえますが「妥協しない」ということ、そして日本人は苦手と思われている「自分を積極的に売り込みに行くこと」が大事でしょうかね。

で、★3という厳しめの評価について。
この本の最後に書いてあるのですが、アレンジ前の本である『この一言が人生を変える イチロー思考』と内容が半分以上重なっていて、私はそちらも買っているので、生憎値段の元が取れる内容ではなかったということで。
中身自体は、ここに書いた通り良い本です。

松山 真之助『30分の朝読書で人生は変わる』

この本の良い所は、何と言っても「早起き」×「読書」×「伝える」の相乗効果でスイートスポットに入る、という考え方ですね。

これは、まさに私が今やっていることなので、成功術として見ても私にはかなり親近感が湧く方法ですし、実際、個人的には効果もあると感じています。

具体的に言うと、前者二つ、「早起き」と「読書」は会社に15~30分早く出勤して、それを読書に充てる感じです。
そして、三つ目の「伝える」は、もちろんこの「読書ログ」ですw

習慣として続けるのが苦手な方も得意な方も、一度読んでみる価値はあると思います。

金田 博之『29歳からの人生戦略ノート』

現在29歳の者が、レビューを書いてみますw

この本の良い所は、「PDCAサイクルをCから始める」という考え方に基づいて、実践的なノートの構成を設計しているということですね。
この本に書いてある、「P」つまり計画の段階で躓いたり、色々考えすぎたりして先に進めなくなるというのは、日本人に多いタイプかもしれませんし、そして私自身のことだとも思いますのでw

6項目はいきなりやるのには多すぎて頭が回らなくなりそうな感じなので、私は「C」と「A」の部分に該当する「成長日記」「虎の巻」「ストレスノート」の3項目から始めました。
これも、実践してみて合っている方法は一人一人違うでしょうから、ノートの種類も書き方も色々試してみる価値はあると思います。

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