将棋竜王戦のカンニング問題の話(1)

皆様こんにちは。
東京はだいぶ天候が安定してきましたが、いよいよ肌寒くなってきましたね。

今日は珍しく(というか、本ブログでは初めての)将棋に関する話題。
私自身はルールは知っていて簡単な詰将棋なら解けるという程度で、趣味のレベルですらありませんが…
ただ、毎回というわけではありませんが、EテレのNHK杯を(特に有名な棋士が出るときは)見ます。


で、これは以前から感じていたことですが、プロ棋士って、マジでとんでもない方々ですね。
何がって、記録係が「20秒ー」とか時間を読んでいる状況下で、あれだけ盤面に集中できるということです。

ただ、今回問題になった竜王戦をはじめとして、タイトル戦とか順位戦はまたNHK杯のような「早指し」とは違って、持ち時間がそれぞれ6時間とか8時間とかなので、1日あるいは2日がかりでの対局です。
もちろん、対局中に食事、そしておやつもあるわけです。
さらに、2日制の場合は1日目の終わりに手番の側が一晩考える時間があると有利不利がはっきりしてしまうので、それを防ぐために「封じ手」なるものもあります。
こんな長丁場の対局をこなすのも、また別の凄さを感じるんですよね。

さて、タイトルにある「カンニング問題」とは何ぞや?という方もいらっしゃると思うので、それはこちらをご参照ください。

三浦九段、将棋ソフト使用か 竜王戦挑戦取り消し(日本経済新聞)

まあ、この件の真相がどうなのかはとりあえず置いておいて(私個人の考えは、あの羽生善治さんも言っていた「疑わしきは罰せず」がすべてだと思うのですが)、こんな話に持っていってみましょう。
私は以前、「文章の書き方を、コンピュータと人間の脳の比較から見てみる」という記事を書きましたが、それにも少しだけ関連するところがあるかもしれません。

コンピュータvs人間の対局の場であった「電王戦」、そしてそれに代わる形で既往のタイトル戦に近い形になった「叡王戦」というのも話題になっています。
チェスに続いて将棋でもAIが人間の頭脳に追いついてきて、そしてある程度は局面の優劣まで数値で出せるようになったということで、そんなソフトを作っているところは、これまた「どんな技術力しているのか?」と言いたくなりますね。

それで、私が感じたことの一つは、「この一件を通して、情報通信とか計算とかの、人類が使いこなすには早過ぎる(ように見える)技術としての一面が見えてきたのではないか」ということです。
この「人類が使いこなすには早過ぎる(ように見える)技術 」の代表格は、もう皆様ご存知の通り、東日本大震災で一気に話題に上がった「原発」です。
ただ、こちらの情報通信とか計算とかについては、原発に比べるとなまじっか社会的な負のインパクトがないだけ、「潜在的な」凄さというか、恐ろしさのレベルは高いかもしれません。
気が遠くなるようではあっても、人間の倫理規範というか、行動原則がそんな「早過ぎる(ように見える)」状態から少しでも追いつくようになるための方法を具体化することは、決して欠くことができない課題になるはずです。
しかしながら、実際にはこのことがどれだけ認識されているのか…ということですね。

この問題については、もう一つ別の切り口から取り上げたいと思うのですが、それは次回。

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