皆様こんにちは。
今度は、鳥取で地震がありました。
日本という国、いつどこで自然災害が起こるかわからない国土特性であることは、これまで何度も述べてきました。
個人レベルでできる必要最低限の備えは、欠かさないようにしましょうね。
それで、今日はその自然災害に関連した話題ということで。
タイトルの通り、去る10/18は、土木学会のレーダ雨量計に関するシンポジウムに参加してきました。
レーダ雨量に関する技術を向上させる意義は、もちろん水防災面を中心とした話になりますが、ここでは直間両面から述べてみたいと思います。
- 直接的な面
- 間接的な面
これは言うまでもなく、住民への情報発信を行い、その避難行動に役立てるということです。
最近ではスマホのアプリを利用することで、各地域の天気予報だけではなく、例えば利用者がアップロードした写真での空模様なども、容易に見られるようになりましたね。
しかしながら、そういう情報が簡単に得られることが広く知られているかといえば、生憎ながらそうではありません。
こちらでも以前、岩手県の台風10号被害の話をしましたが、多くの方々がリアルタイムの情報をつかめていないということが原因で、各人の命を守る対応が後手後手になるということが往々にしてあります。
この現状をどうやって打破するか、ということが一つの課題です。
過去のエントリで、私の専門は河川工学という話も何度かいたしました。
水防災に関しては、もちろん河川の水位上昇予測に関する技術の向上も必要です。
ですが、その河川の予測に必要な入力は何かというと、もちろん水位および流量です。
その水位や流量を推定するために必要な情報こそが、まさに「雨量」というわけです。
次に、このシンポジウムの内容と所感について。
タイトルに「50年の歩み」というキーワードがあるように、このレーダ雨量計の開発黎明期からの流れを押さえた形で、数名の先生方がプレゼンテーションをされたということで、まさにこの技術の歴史に触れるいい機会だったと感じます。
特に、現代のように計算機や端末も発達してなかった何十年も前にこの技術を専門とされていた方々が、色々な試行錯誤を行って、雨量計測、あるいは予測の方法を研究していたということがわかって、その苦労が偲ばれますね。
雨量に関しては、現在はCバンドレーダとXRAINという2種類のレーダ雨量計を組み合わせて情報が配信されています。
このシンポジウムでも話がありましたが、現在は河川分野以外でも、鉄道の運行規制、歩行者ナビゲーション、農業など多彩な分野での利活用が進められています。
代表的な一般向けのWebサイトである「川の防災情報」のリンクを貼っておきます。
もちろんスマホでも見られるサイトなので、皆様の普段の生活でも、雨に対する意識を持っていると役に立つことがあるかと存じます。
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