【雑記】”Military & Civil”

皆さまお久しぶりです。寒い日々が続きますね。

3日前の一般参賀に行かれた皆さま、お疲れ様でした。
私も複数名からお誘いがありましたが、残念ながら研究室のゼミのため行けませんでした。
しかし、天皇陛下のお言葉、やはり動画で見るだけでも胸を打たれるものがありますね。

前置きが長くなりましたが、今日は珍しく英語タイトルです。
「何の事やら?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
それぞれの単語の意味は、下のリンクをご覧ください。

military

civil

今、一年を少し越えたくらいの第二次安倍内閣、
このブログをお読みの皆さま方にとって、その「最大の功績」って何だと思いますか?

ポジティブ面のみならず、ネガティブ面から(例えば、民主党政権の「最大の功績」が、愛国派の団結を起こしたこと、あるいは日本の本当の危機を知ったことだったように)見ても、いろいろあるでしょう。
ただ、私の個人的意見では、

「これまでタブーとされ続けていた問題に、”military”と”civil” の両面から切り込んだこと」

だろうと思います。

まず、”military面”から。
これは言うまでもなく、憲法9条、そして「国防軍」や集団的自衛権などの議論です。

このブログをお読みの皆さまなら、「もうそんな話など聞き飽きた」というかもしれませんね。

郵政選挙以降の自民党に対して、「媚米やめろ!」って言っていた民主党。
しかし、実際に政権を取ると、自分らは媚米+媚特亜という、所謂「全方位売国」をやってしまったわけです。

そこで、私が最初の自己紹介でも言っていた「日本を本当に一人前の国家にしたい」ということを考えたときに、
この”military面”の話を避けて通ることは、まず、絶対にできません。

国防軍については、呼称以上に重要な部分が何なのかが半可通なのでここでは控えますが、
憲法については上述の「媚米やめろ!」を言っている連中が、米占領時制定の憲法を世界の宝のように言う矛盾が一番現れている箇所です(私は現憲法は9条とは別の問題があると思うのですが、それは機会があればまた記事にします)し、
集団的自衛権にしても、その解釈問題の結果として「日本だけがそういう軍事的な活動から逃れてていいのか」ということが言われるわけですから。

次に、”civil面”のお話。私のブログ記事は大体、こっちをメインに書いているつもりです。

というのも、これまで何度か述べているとおり、私は土木系の専攻ですが、
「土木工学」、英語では”civil engineering”と言います。
直訳すれば、「市民工学」、あるいは「文民工学」ですよね。

そんなこともあり、国土強靭化という政策、初めて知った時の驚きは今でも忘れられませんね。
なにしろ、2,3年前までは「公共事業悪玉論」があれだけ蔓延っていたにもかかわらず、
「土建国家と言われてナンボだ」ということを(政策の形として)言い出したわけですからね。

でも、これが単に「高度経済成長期から50年くらい経って、その時に造られたインフラはもう耐用期間過ぎて(あるいは迫って)いるから」という理由だけだったら、今ほど一般受けは良くなかったはずです。

東日本大震災という過去に例を見ない規模の災害を被ったことによる「人命の保護」、そして、デフレ対策としての「需要の増大」
この2つを掲げられると、左派系の人こそほとんどまともに反対できなくなりますから。
(反対すれば、「左寄りなのにヒューマニズムのかけらもない連中なのか」とか「社共支持の輩はあれだけ雇用問題がどうのとか言ってて、それがないと全ての産業が成り立たなくなるインフラ整備が不要とはどういうことだ」とか言われるわけです)

以上のような感じで、”military”と”civil” の両面からの問題提起とその解決案が新しい自民党に取り上げられました。そして、昨年末の「本年の重大ニュース」では、大マスコミ側としても報道しないわけにはいかなくなったんです。
(ネット言論では「報道しない自由」という言葉まで使われるようになりましたから、これは結構大きいはず。「偏向・ねつ造・歪曲がないかどうか」も確かにかなり重要ですが、「報道されるかどうか」に比べると、やはり二次的な問題になると思います。)

ここで、今、このブログを読んでいらっしゃる方に対して、
「今の安倍がやっていることは売国政策だ」ということを仰るのは、まあ、頭ごなしに否定はしません。

若者投票のブログにはそんな主旨の記事もたびたび出ますし、
私自身だって、消費税増税やら、ほとんど「遺憾の意」というだけに留まっている領海領空侵犯問題、今もって創価公明を切れないこと、などなど、「どうにかしろよ」と言いたいことはたくさんあります。

私が言いたいのは、

それを理由に、「昨年の衆院選の選択が誤っていた」という判断をすることは絶対にやめていただきたい

ということです。

要するに、問題提起が一番大事なんですよ。
私が研究室の先生方のアドバイスを受けながら書いているような論文を例に挙げるまでもありません。
小学校の国語の授業で習う説明文でも、大抵最初の段落の要点は「○○はなぜ□□なのでしょうか?」とかいう文になっていますよね。
そこが間違っていると、結局全部おかしなことになる。

私は以前、現安倍政権に関しては「消極的支持」ということを言っていました(そして、今でも大筋は変わっていません)。
が、少なくとも今回書いた「これまでタブーとされ続けていた問題に、”military”と”civil” の両面から切り込んだ」点に関しては(必ずしも満点とは言い切れないものの)「積極的支持」だったわけです。これだけで、少なくとも昨年の衆院選の選択に関しては誤っていなかったと確信しています。

で、いざ解決策、そして実践となった時に理想通りに行っていない原因は、やはり、

“military面”で述べた、「日本を本当に一人前の国家にする」という理念が、個々の議員の意識は高まっていても「自民党には」十分根付いていないこと、
消費税増税のとき「木下を討て」という言葉があったように、「行政の現場が」正しく機能していないこと、
そしてこれは私見ですが、田母神閣下をして「自民政権だからではなく、安倍政権だからこそ」と言わしめた「安倍首相の方針ですら」、完全とは言いきれない(詳細は上のリンクでの過去記事参照)こと

などが挙げられるでしょう。

私の方は、来年以降デモや街宣等の参加機会は徐々に減っていくかもしれません。
しかしながら、こういう状態を打開するためにも、政治や社会問題、国際問題に関しては動向を見続けていく姿勢を崩さずにいたいと思います。

追記:
年内の更新は本記事で終了するつもりでしたが、これを書いている最中に、安倍首相靖国参拝のニュースを見ました。
ネット言論のみならず、大マスコミの報道姿勢を見てもいろいろ思うことがあるので、
それについては後日(明日から帰省ですが、なるべく年内にやるつもりで…)。

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