1.01の法則

AとBの二つの事象を覚えると、「A」、「B」、「Aから見たB」、「Bから見たA」というように、「事象」と「事象の連合」がうまれ、記憶した内容に、四つ(二の二乗)の効果が生まれるわけです。このように、記憶力の相乗作用には、一般的に「累積(べき乗)の効果」があります。

たとえば、いま皆さんは成績が1のところにいるとします。そして、勉強の目標成績を1000に定めます。勉強してランクが上がると、成績は2になります。さらにもう勉強をして、もう一ランク上がると、成績は4になります。こうして、努力をして続けていくと、成績は8,16,32,64と少しずつ累積効果を示してきます。
しかし、こんなに努力をしたにもかかわらず、現在の成績はまだ64です。目標の1000に比べれば、スタートの成績からほとんど上昇していないかのように思えます。ですから、皆さんの多くは、この時点で「なんでこんなに猛勉強をしているのに自分の成績は上がらないのだろうか」「私は本当に才能がないのかもしれない」と真剣に悩んでしまうことでしょう。

しかし、さらに忍耐づよく勉強を繰り返すことのできる人ならば、その後、成績は128,256,512と上昇していきます。じつは、ここまで努力して、ようやく勉強の効果が目に見えて確認できるようになります。そして、もう一息の努力をすれば、ついに成績が1024となり、目標に到達できるのです。
(池谷裕二『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』より)

貯金をするな!知識を貯金しろ!

知識は最高の貯蓄である。私は、この考え方に大賛成です。私は大学生の頃から、本を買うことと、映画を見ることには、お金に糸目をつけないでやってきました。
もしあなたに100万円の貯金があるのなら、銀行に預けておくよりも、100万円分、本を読んだ方がいいと思います。
もし、10年前からそれを実行していたのなら、貯金は100万円ではなく、きっと今では1000万円になっていたはずです。
100万円あれば、約1000冊の本が読めます。1ヶ月で約10冊、10年分です。
1000冊の結晶化した知識は、あなたにどれだけの「富」をもたらすでしょう?
一方、100万円を銀行に10年預金して、何円、利息が付きますか?今の利率だとほとんど、利息はつきませんね。
しかし、1ヶ月約10冊の読書は、「複利」で、日々の生活に「富」をもたらしてくれるのです。
(樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』より)

皆様こんにちは。ピースです。

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