平成30年5月31日~6月12日 読書ログレビューまとめ

皆様お疲れ様です。ピースです。
22時より遅い時間に更新することはめったにないこのブログですが、今日は珍しく日付が変わる直前になりました。

何かいつもこういうことを申し上げている気がしますが、仕事より気持ちが先走って忙しく感じるようになってしまっています。
さらには年度が変わって3カ月目にも入り、職場の環境も大きく変わったことを感じるようになったせいか、気持ちが不安定になっています。

このブログについても、本当に「アイデアだけは積んでいて、なかなか文章にできない」ということを、何度申し上げて来たでしょうか…
studyplus記録と読書ログのレビューの転載ばかりで、なかなか「このブログだからこそ書ける」記事に、気が回っていません。

こういう時こそ、多少の心身へのダメージは覚悟のうえで、「逃げずに自分の気持ちと向き合う」ことも必要かもしれませんね。

ただ、このブログのオリジナル記事はもう数日ネタを練る時間をいただくとして、今回は読書ログのレビューまとめです。

ベネディクト・キャリー『脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!』

脳と学習法についても、まだまだ知られていない事象が多いですね。
この本は、そんな分野の最新の研究成果をもとに書かれた一冊です。

本の帯に「ちまたの勉強常識は間違いだらけ!?」とあるものの、この本はこれまでの学習の方法を100%否定するものではなく、「これまでどうすれば伸びるのかわかっていなかった能力を伸ばすためには、やはりこれまでと違う方法を取り入れることが必要」という主旨の記述が中心のようです。

例えば、単純な反復学習ではなく、少し違うことを、しかも規則的にではなくランダムに学習した方が応用力を高めることができたということから分かった「インターリーブ効果」など、今まで言われていることとかなり異なる方法での学習効果が記載されており、なかなか印象に残ります。
他には、こちらは以前からも長く学習したことが記憶に残りやすいといわれていた「分散学習の効果」ですが、これも具体的に「何日くらいの間隔でやるといい」ということに言及されており、新しい発見がありました。

脳については、まだまだ未知な研究課題が多いですね。
「努力の方向」を間違えないように、でもそれを考えることに時間とエネルギーを食い過ぎないようにする…大変なことですが、しっかりやっていきたい。
スタプラの記録もつけている中で、そんな感じのことを思わされます。

平野純『「無常先進国」ニッポン AI時代を先取りする、日本仏教と日本人の世界観』

これは、非常に面白い本ですね。

日本という国が外国と違うところは、「他国との交流と紛争」よりも、「自然との共存と闘い」が歴史を創っている国だというのが大きいですよね。
その中で、「形のあるものはいずれ壊れる」という大原則を自然の猛威によって知った国民性だからこそ、わが国には「無常」という考え方を中心とする仏教が、「神仏習合」という形で根付いたということを感じさせられました。

一方で、そんな古来の宗教に基づいた考え方を、「AI」や「ロボット」といった最新の科学技術と結びつけて考察しているところも、非常に興味深いです。

私は★5評価をつけましたが、このブログを読まれている方にとっては、この本には部分的に賛否両論な記述もあるかもしれません。
ただ、「否」の部分に関しても、それはそれで皆様方の考え方を広げてくれる、そんな本には違いないと思います。

臼田 孝『新しい1キログラムの測り方 科学が進めば単位が変わる (ブルーバックス)』

これ、理系の皆様方には、是非是非読んでほしい一冊です。

あるところで、「近いうちにkgの定義が『キログラム原器の質量』ではなくなる」という話を聞いて、その後書店でこの本を見つけた時に気になって購入しました。

少しでも自然科学を勉強されていた方なら、SI単位系はもちろんご存知でしょう。
その「単位の定義」というと、もちろん実務的にも重要ですが、同時に精度良く再現でき、かつ他と循環依存にならないように定義するために、研究者達が力を注いでいるものでもありますね。

私は土木系、それも設計ではなくそれ以前の「計画」を扱うのが中心ということもあり、仕事でやる計算では、大抵有効数字って2~3桁、下手すると1桁とか、10の何乗かさえ合えば良いとか、そんな感じのものも多いんです。
こんな私としては、普段何も意識せず使っていたメートルとかキログラムとかいう単位も、10桁前後という精度が保証されるような定義を決定するって、もの凄い大仕事だと感じさせられます。

「あるところ」というのは、このブログをずっとお読みの方ならお分かりかもしれませんが、環境計量士の勉強会です。
計量士って、もともとは質量とか面積・体積とかの計量の仕事(例えば、コンビニやスーパーで売っているペットボトルの飲み物などでも、それが表記通りの量だけ入っているか、などということですね)がメインだったのですが、それが「一般計量士」と「環境計量士」に分かれ(、そしてその後、さらに環境計量士が濃度と騒音・振動に分かれ)たという資格なんです。
なので、共通科目ではこういう内容も結構取り上げられるということです。

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