読書レビューまとめ(37) 令和2年1月19日~4月28日分

皆様お疲れ様です。ピースです。

新型コロナウイルス対応により、私の勤務先の会社は4/17~、隔日出勤+在宅勤務という方針を取ることになりました。
今日は所用により午前中は都心まで出ていたのですが、大手百貨店なども開店を遅らせたり、生活必需品の売り場のみに限定したりするなど対応が取られており、駅や山手線車内もガラ空きでした。

こういう時期こそ、積読解消を!
…と、気持ちだけは前のめりになりながら実際にはそううまくはいかないものですがww、
本題は読書レビューまとめです。
繁忙期には精神的にも時間的にも更新する余裕がなく、年度またぎになりましたが、3冊分。

本田健『30代にしておきたい17のこと』

私も30代前半ですがw、
活力に満ち溢れ、大半の方が社会人としての第一歩を歩み始める20代と、身体の衰えを感じ始める一方で、成熟や落ち着いた感じがイメージされる40代の間にある10年が、まさに「30代」という10年ですよね。

この本は、著者の本田氏が、そんな30代に、どんな人間関係を確立し、どんなスキルを身につけるか、結婚に対する考え方や両親も含めた家族について、など、色々な視点から「しておきたい」ことを書いた本です。

私は以前にも本田氏の著書はレビューしていましたが、一般的な人生訓・自己啓発の本から比べると、彼の本は独特のクセと言いますか、そういうところを感じますので、好みは分かれるかと思います。

私自身、「10代/20代で済ませたかった」と思うことは多々あります。
「10年」という期間でビジョンを描き、一日、あるいは一時の活動に集中する…
そういう風にありたいものだと思いますが、実践はなかなか難しいものです。
ただ、そういう時こそ、人生の先輩方の知恵をお借りできる「読書」の力を感じさせられますね。

岸見一郎 , 古賀史健『嫌われる勇気』

「アドラー心理学」に関する本で、過去のベストセラーとなっていましたが、それから大分経ってのレビューとなりました。

私自身もこの分野について知識があるわけではないのですが、「深く読まないと誤解しやすい」とか、「こういった会話形式の本から、アドラー心理学について少し踏み込んだ解説書に入らないと分かり辛い」というところもある本で、賛否両論はあるかもしれません。

ただ、
・「原因論」ではなく、「目的論」を土台とする
・「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」
・「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てる
など、現代の行動哲学や人生訓の土台となっているような記述も多く、「こういうアプローチもあるのか」と思わされました。
そんなわけで、万人向けとは必ずしも言えないものの、なかなか面白い一冊だと思います。

「心理学」や「哲学」と言うと、理論と実践の差が大きい分野だというイメージがあります。
アドラー心理学に関してはどうか分かりませんが、これに関しては「もともとは理論色が濃かったものを、著者の解釈で実践的にしてみた」という感じに書かれた本で、それゆえにレビュー本文にも書いた通り賛否両論あるかなと思います。

山崎 晴雄 , 久保 純子『日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語』

「地学」や「自然地理」と言った分野も、特に高校以上の教育課程になるとなかなか触れなくなります。
中でも、恐らくこのレビューを見ていらっしゃる大半の方々が足をつけているであろうと思われるにもかかわらず、深く学ぶ機会が少ない「日本列島」について、さまざまな視点から説明した一冊です。

日本人は、(もちろん他国との交流や戦乱もありますが、それ以上に)「自然との共存と戦い」を経験した民族に違いないですが、数千年の人の活動、文明を築き上げてきた土台に「100万年」というスパンでできた自然の営力の大きさとその挙動の面白さを感じられます。

以前、「チバニアン」のお話もしましたが、私の本職からしても、日本の地形についてもまだまだ知識を掘り下げることが大切だと感じます。


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