平成29年4月の読書ログレビューです(転載年月日:H29.7.23、現在絶版と思われる本の転載は省略)。
羽生 善治、NHKスペシャル取材班『人工知能の核心』
私の会社にも、情報インフラや計算機科学関連で、人工知能の開発動向に関心のある先輩方がいますので、私自身もこの本を買って読んでみました。
この本の面白い箇所は色々あるのですが、なかでも一番驚いたのは「人工知能ではなく人間にしかできないことを『接待将棋』に見出す」というところです。
羽生さんは過去に、将棋で「打ち歩詰め」を禁手としている理由として、「先手必勝を解消するため」という一つの仮説を述べているという話もありましたが、それとよく似た感じですね。
つまり、それが正しい考察かはともかくとして、この「接待将棋」の話が、彼の感性の凄さというか、まさに「天才」と言われる理由を見出せる一節だと思うんです。
内山 雅人『天才のノート術 連想が連想を呼ぶマインドマップ(R)<内山式>超思考法』
思考整理術に少しばかり興味を持ち、マインドマップ関連で最初に読んだのがこの本でした。
私がこの本でびっくりしたのは、ADHD的な傾向をお持ちということで母親が心配されていた子供のマインドマップの上達が、本当に凄かったことですね。
もう一つ、「天才とは99%の努力と1%の才能」という言葉を、一般的には「努力がほぼすべて」と解釈されるのに対して、著者の内山氏は「1%分の才能を磨くことで99%分の努力が意味のあるものになる」という逆の立場に立っているのが、面白かったです。
(もちろん、この「才能」も決して全て先天的なものではなく、「伸ばすための方法」がある、ということを付け加えたうえで、ですね)私自身はマインドマップというと、どうしても「発想を広げる」ためのものという感覚があり、最終的に「どう収束させ、整理するか」が問題になると思うのですが、生憎この本もあまりそこについては詳しく取り上げられていない感じでしたので、この評価ということで。
(文章力を伸ばしたいなら、あまり向かない方法という意見もあるみたいですし…ただ、pptを利用してのプレゼンなら「ロジックツリー」という形に直すことは、すぐに思いつきましたね。)
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