新年の挨拶&「地に足の着いた」言論について

土に根を下ろし、
風と共に生きよう。

種と共に冬を越え、
鳥と共に春を歌おう。

どんなに恐ろしい武器を持っても、
たくさんのかわいそうなロボットを操っても、
土から離れては生きられないのよ!

(映画「天空の城ラピュタ」より)

このブログをお読みの皆様、あけましておめでとうございます。
旧年は大変お世話になりました。

古い記事は最初の自己紹介を除いてすべて削除してしまっていますが、
2011年の12月に始めたこのブログも、もう5回目の年越しを迎えました。

で、今回は何を書くかすごく迷い悩んだ末、こういう記事になりました。

始めた当初は、本当にごく一部、政治関連で知り合った方にしか公開していなかったこのブログですが、
今は数える程度ではあるものの高校の同輩や大学のサークルで一緒だった方、それに私の家族にもフォローされているツイッターで更新が反映され、さらには本名登録のフェイスブックでも、徐々にながら公開範囲を拡大しています。

もし、初めてこのブログをご覧になって、過去の記事まで読み通された方がいらっしゃったら、「えっ!?」と思われるようなこともかなり書かれていると思います。
でも、私としては、このブログに書かれている記事については、私自身が自分の体験にも照らして、これまで得た知識を一つ一つ検証した結果として残しているものですから、「大局的な方向性」が変わることは、今後も絶対にないでしょう。
(当然、認識が間違っている箇所があればそれを修正することはありますが)

しかしながら、その一方で、私も去年の4月に社会人になってから、情報発信の方向性を色々と考えさせられたんです。

何と言っても、このブログは「日本」という国の在り方を真剣に考えていらっしゃる皆様も、数多くご覧になっています。
日本を良い方向に向かわせるチャンス、昨年もたくさんありました。
それををつかみ取った時には喜び、そして逃したと思った時には抗議の声を上げる。
そんな皆様方、上にあげたような各SNSでは本当に素晴らしい提案をなさっていると思います。

ただ、それでも全体的に、これまで私から見ると「何か」が足りない印象を受けていたんですね。

それは何ぞ?
ということで、今日の引用は、毎回ツイッターで「バルス!」のつぶやき大量発生が起こるこの映画、シータの台詞からなのですが、

ズバリ、「地に足の着いた」言論を展開するということです。

この「天空の城ラピュタ」という作品、一番重要なテーマは何だったかというと、この台詞からわかるように、
「文明の先端ばかりを追い求めると、必ず滅亡への道を辿る」ということですよね。
(私自身、土木系技術者ということをこのブログで自己アピールしていることもあり、そういう面からもこの言葉には感じるものが多いのですが、それはまた機会があれば文章にしたいと思います。)

それで、言論でいうと、「過激化」とほぼ同義の言葉に「先鋭化」っていうのがあるじゃないですか。
あまりにも先っぽへ先っぽへという意識ばかりが向いてしまうと、自分の足元がおろそかになってしまうわけです。

ツイッターやフェイスブックというツールは手軽に情報発信できる分、発信側も受け手側も、どうしてもそういう「言論の先鋭化した部分」を追い求めてしまいやすいという特性もあるでしょうし、まだまだ全体の意識としては、地に足の着いたネット言論が受け入れられるようになるのは時間がかかるでしょう。

でも、一方で、昨年は少しずつそういう意識が変わるかもしれないなあ、と思った出来事もありました。
この8月に行われ、私も参加してブログの記事に書いた「靖国70年若人の集い」ですが、
ここで閉会の辞を述べられたのは、室舘勲さんという方で、
リンク先を見ればわかると思いますが、人材育成や就職支援を行っている会社の代表者なんですよね。
こういう方がそういった「英霊の思いを受け継ぐ」ということを示すような場に出てくるのは、本当にいい傾向だと考えています。

私自身のことも触れますと、学生の頃書いていた記事は、いま自分で読み返してみて、
確かに「大学院で博士まで行ったし実働年数は人よりも少なくなるかもしれないけど、その分とことん自分の頭で考えて納得したものを示せるようになりたい」という意志は感じられると思います(自画自賛だといわれるかもしれないけどw)。

ただ、ここで「土」に例えられるもの、つまり一般社会の動向や、日本人の在り方とはまた異なる普遍的価値観といったものからは大分離れていることも改めて痛感させられました。
そこで、去年は新しい試みとして、「自分の言葉で書く」という基本的なスタンスは残したままながらも、いろんな本やネット記事の引用をするということを意識してやり始めました。
高校ぐらいの時から自己啓発などのジャンルの本を読むのはわりと好きだったこともあり、「いざそれをやろう」となった時に、「愛国者」とか「反日日本人」とかいった判断基準のフィルターを外すのは、当初思ったよりも苦になりませんでしたね。

それでも、日本の文化や社会、そして科学技術に関しても「バランスのとれた見方ができる」というレベルにはまだまだ達していないと思っていますので、より一層精進していきたいと思います。

というわけで、本年も何卒よろしくお願いいたします。

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