そろそろ、安倍内閣に関して思うことをまとめ上げて記事にしたいとか思っていましたが、結局やらずに来てしまいましたね。
というわけで、今回こそはちゃんとやります。
結論から言うと、私は現在の安倍内閣に関しては「消極的支持」というスタンスをとっています。
「消極的」という時点でわかると思いますが、個別の政策を見ると、いろいろ問題はあると思うんですよ。
まずはじめに、私は、
安倍首相がTPP反対派だとは端から思っていませんでした。
民主党政権の時に、「安倍さんなら反対してくれるはずだ」という声も多かった気がしますが、私はこれに関してはほとんど信用していませんでしたね。
その理由は何かといいますと、第一次安倍内閣の時の政策方針です。
あの時は、明確に「小泉改革の後継者として」安倍さんが90代の首相に抜擢されましたね。
確かに、半分は、格差社会云々とかいって、マスコミの安倍バッシングの材料にされる標的になったのかもしれません。
でも、どう足掻いても、あと半分は、それが安倍氏の本意だったという解釈しかできないんですよね。
(ちなみに郵政民営化に関しては、私は一部のアメリカ陰謀論者のような、「良いところが何もなかった」という主旨の主張には賛同しません。ただし、少なくとも日本人には合わない政策方針であり、「デフレ下で」という点なども加味して全体を見れば失敗策だったということは間違いないと思います。TPPも、問題の方向は同じですよね。)
ですので、「TPP交渉参加を表明した時点で、安倍は売国奴だ」とかいう人の気持ちもわからんではありません。
ただ、それを今言うのであれば、野田首相の時にこの問題が浮上した際、上で述べた「安倍さんなら反対してくれるはずだ」を全力で否定してほしかったんですよ。
民主党政権の時は「民主党は売国政党いうということはもう誰もが知っている。ここで、『自民党も同じように売国政党だし、そこにいる議員が愛国派とか言われていても本質は変わらない』とか言う主張をすると保守分断の工作員って言われる」という考え方で鳴りを潜めておきながら、
今になって、「やっぱり駄目じゃねぇか。安倍信者こそが保守分断の工作員だろ」とかいう言い方をするのは、
私は正直、セコいやり方だと思います。
少なくとも、上述のような、問題を察知するための判断材料はあったわけですから。
とはいっても、それを言っちゃうと、私も明らかな後出しジャンケンをやってしまったことは否定できないわけです。
ここで、「消極的支持」というスタンスがどう効いてくるかという話ですが、
先ほど述べた「TPP交渉参加を表明した時点で、安倍は売国奴だ」という考えで、「やはり安倍政権を引きずりおろしてやろうか」、と主張される方には、
少なくとも、その代替案を言う必要が生じるわけですよ。
今更もう、「民主党のままでも良かったんじゃない?」とは死んでも言えないでしょうしね。
別に、「TPP以外もすべての政策を考慮したうえで、」共産やら生活やらが良いと思われる方は、もしいらっしゃるなら私は全く否定しません。
ただし、それを押し付けられるのはまっぴら御免ですが。
あるいは、愛国派の方でもできる方法として、自分が選挙に立候補することですね。
現状、新風とか、人がある程度集まっている政治団体でも議席が取れていない状況ですし、それで当選できるかは別問題ですが。
まあ、個人名は挙げませんけれども、若者投票の方にも、「個人としては」そういう考えの人はいると踏んでいます。
ただ、その「代替案」をどうやって「会の総意として」出すんだ?という問題が残るので、
前記事で告知したデモの主旨は「お願い」となっているんでしょうし、それだったら私も諸手を挙げて受け入れられる、というわけです。
はあ…まだ何も本質に斬り込めていない気がしますし、さらに対特ア外交とか、歴史認識とか、いろいろと話題が残っていますが、今日はこのくらいにしておきます。