今日は前置きを失礼して、いきなり本題で。
昨日(6/9)の産経新聞1面より。
113番元素 記号Nh
名称案「ニホニウム」発表
理化学研究所のチームが発見し、日本で初めて命名権を獲得した原子番号113番の新元素について、元素名を決める国際純正・応用化学連合は8日夜、名称案を「ニホニウム」と発表した。元素記号案は「Nh」。すでに内部審査で承認しており、年内にも決定する。
10年そこそこくらい前の化学の教科書に載っていた周期表は、109番のマイトネリウムまででしたね。
高校レベルの化学の授業では、後の方の元素はほとんど取り上げられることもありませんし、(今はどんな扱いかは分かりませんが)物理も力学・電磁気・熱・波動の4分野で原子物理は全くやっていなかったので、これまで馴染みの薄かった所ではあります。
で、これは実名登録のFacebookでもちらっと書いていたのですが、結構面白いなあと思ったのが、名称の候補についてです。
私もその高校ぐらいのころに、「後の方の番号の元素は、基本的にほとんどが、科学の発展に寄与した人名や、発見された地名から名づけられている」というのは聞いていた覚えがありました。
それで、Wikipediaを見てみますと、今回の113番元素の名称候補には、
理化学研究所のある和光市にちなんで「ワコニウム」
その旧地名の大和町から「ヤマトニウム」
物理学者の仁科芳雄にちなむ「ニシナニウム」
なんて言うのも挙がっていたそうです。
あと、これはもうネタ枠かもしれませんが、Nature誌の命名予想。
天照大神にちなんだ「アマテラシウム」というのもいいなあと思いますし、
「ゴジリウム」っていうのは、個人的にツボでした。
(海外で有名な日本の作品っていうと、最初にイメージするのは、やはりゴジラなんでしょうか?w)
それはさておき、最後に、産経の同記事からこの名称案を決定したグループディレクターの森田浩介氏(九州大教授)のコメントを抜粋してみますね。
「応援してくださった日本の皆さんのことを思い命名した元素名が、人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表に乗るのは大変光栄だ」
「周期表に日本発の元素を見出した人が少しでも誇らしい気持ちになり、科学に興味を抱いてくださるなら大きな意義がある
「増えかけている理科嫌いの子が、周期表を見て少しでも好きになってくれれば」
今は近海のメタンハイドレートとかレアメタルが話題になって、日本も「資源大国」になるポテンシャルは十分あるということも言われていますね。
でも、そういうこととは全く関係なく、これからも「我が国は人材が資源」という言い方はずっとされ続けるでしょう。
ということで、これらのコメントに関しては、私も理系の人間として本当にそう思いますね。
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