平成29年6月 読書ログレビューまとめ(2)

皆様こんばんは。ピースです。
今月の読書ログレビューの後半です。

草薙龍瞬『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』

私自身が「ことあるごとに何かに反応してしまいがちなタイプの人間」ということで、この本を買って読んでみました。

人間は誰しも、「自分が正しくて相手は間違っている」とか考えたり、「他人と比較」したがったりしますよね。
何よりも、そういう自分の姿に気づいたときに、自分の内面に目を向けることを意識することの大切さを感じます。
…でも、これこそ「言うは易く行うは難し」なことでもありますがw

私がこの本で一番印象に残ったのは、「『快』を大切にしていい」というところです。
日本においては、仏教というと「修行で悟りを開く」というイメージがとても強いと思いますが、著者の草薙氏によれば、それは「一つの方向性ではあっても、すべての人に共通する目標とはいえない」ということでした。
でも、草薙氏は特定宗派には属さずに仏教を広めている方のようですが、日本でも「他力本願」を是とする浄土真宗のような宗派もあると考えれば、納得のいく記述ではありますよね。

坂下夕里『情報処理教科書 基本情報技術者試験のC言語問題がちゃんと解ける本』

平成29年春期基本情報の合格者です。
結論から言ってしまうと、評価の通り、私はこの本はあまりお勧めしません。

まず、基本情報については、全般的な参考書に載っている午後問題は8の擬似言語までのものがほとんどなので、選択の言語問題は過去問か、本書のような個別対応の参考書を買うことになると思います。
そこそこ経験のあるプログラマーの方でも、あまり使わない関数や演算子もあるでしょうし(ちなみに、私のときはビット論理演算が出ました)。

その選択言語問題の一つであるC言語対策ですが、この本、amazonでレビューされている方もご指摘の通り、誤植が量・質ともにありえません。
文脈的に判読できる間違いだけならまだしも、重要かつC言語の難しい所(知っている方はお分かりでしょうが、構造体やポインタなどですね)の演習問題で解答の記号が間違っているのは、正直驚かされました。
正誤表はインターネットで公開されているので、それを見れば一応は大丈夫だと思いますが、それを知らないと確実に混乱をきたすでしょうね。

「試験対策」だけでなく、実際のプログラムを書いてコンパイルするときのことを想定した記述もあるのは良いと思うので、これは非常にもったいないですねえ…

基本情報技術者試験の受験・合格体験記はこちらで書きましたが、やはり、C言語(午後問9)選択される方に対して、この本はお勧めできませんね…
情報処理技術者は参考書がそんなに大きな書店でなくても売っているくらい人気の資格ではあるのですが、読書ログでのコメントで書いた通り、その分当たり外れが大きいようです。
少なくとも、アルゴリズム(これは、受験・合格体験記のリンク先にも書いている通り、午後問8の疑似言語にもつながる部分です)が分かり、Cで実際にプログラムを多少書かれているという方であれば、過去問研究だけでも十分だと思います。
そうでない初学者の方は、アマゾン等の評価を参考にして、専門の参考書を買うのも検討すると良いでしょう(ネットレビューでの★評価は当てにならんという方も多いですが、少なくとも基本情報はマークシートの試験ですから、さほどバイアスはかからないと思います)。

スティーブン・R・コヴィー『完訳7つの習慣 特装版』

2回通して読み、その後第2,第3の習慣を少し重点的に読んでいます。
『7つの習慣』については、これまで日常会話や仕事で使えるフレーズを収録した英語の本や、内容を少しアレンジしたものを題材にした速読の本をレビューしていたのですが、肝心の原著の日本語版はまだでしたね。

この本、「普通のビジネス書にも書かれているようなレベルのことを、わざわざ小難しい表現にしているだけだ」という評価をされる方も、結構いらっしゃると思います。
そしてもし、「7つの習慣が独立したものであり、各々を平行にとらえて書いていた本だったら」私も同じことを思っていたかもしれませんね。

私が考えるこの本の凄い所は、「7つある習慣のどれもを、他の習慣とクロスオーバーさせていることで、全体として体系化された能力・人格向上の方法論を生み出している」という点にあるんです。

これは当然、「どこかに偏り過ぎても、効果は十分に現れない」という面があり、1日2日程度で身につくものではないでしょう。
でも、一方で「どれかを実践することで、他の習慣の遂行にもいい影響をもたらす」という面もあるので、そういう意味では普段から1つずつでも意識して行動し始めるのもありだと思います。

あと、以前(今もかもしれませんが)、日本の教育に関して「『道徳の教科化』、その評価の仕方をどうすべきか?」ということが話題になっていましたね。
そういう視点から見ると、この本に書かれている「『価値観』と『原則』の違い」に関する記述は非常に参考になると思います。

こちらで少し言及させていただきました、スティーブン・R・コヴィー氏の名著です。

FBページへの投稿でちらっと書いたのですが、この本には、最初に複数名の「知識人」と言われる方による推薦のコメントがあります(これはこの黒カバーの本に限定されているのかは分かりませんが)。
で、実はその中に、あの竹田恒泰氏が含まれているんです。
竹田氏というと、普段の雰囲気こそ「皇室芸人」とかとも言われるような方ですがw、でもこの本に価値を見出しているあたりは、やっぱり「おっ!」と思わされるんですよね。

また、この『7つの習慣』に関しては、「第1の習慣から順番に、私の考察をこのブログの記事にしてみたいな」ということも考えています。
が、それは流石に、しっかりこの本のエッセンスを自分のものにし、実践し、そして文章も温めるというプロセスを踏まないと、まだまだ無理かなあも思っているんです。
ただ、そのすべての習慣の基礎になる部分に関しては、近々引用して、お話させていただくこともあるかもしれませんね。

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